
それがこの『北京ヴァイオリン』で、最近みた映画のなかではかなりおもしろい。
まず、キャストが魅力的だ。
主人公の小春は五嶋龍クンを彷彿させる風貌で、超絶技巧の曲を情熱的に弾く天才少年。
13歳という思春期にさしかかり、異性への興味とヴァイオリンと父親との関係にゆれうごくが、真っ向勝負でその渦中にどんどん向かっていくというか、すべて全力でぶつかっていく姿が共感できるし微笑ましい。
脇をかためるキャラクター達も個性がひかる。
ロケ地である中国の美しい田舎と北京の大都会のコントラストがいい具合だし、光の使い方も印象的だ。
それにしても映画のなかの中国の人は気持ちがいいくらい主張している。
もうがんがんぶつかる。
ぶつかりあってそこから人間関係を築き上げるようだ。
気性は激しくそれが返って気持ちいい(俺って気性が激しい人って好きなのかな?^^)
ちょっと残念なのは2時間に収めるあまりもっと丹念に描いて欲しいところが薄味になってしまっているところ。
ここは映画という難しさでもある。この場合、こまめに描こうとするとあるエピソードのカットを余儀なくされるが、その選択もむずかしい。
なので、小春のヴァイオリンに対する情熱もいまいち伝わらないし、莉莉やチアン先生とのエピソードも中途半端だ。
チアン先生は特におもしろいキャラクターだ。
つっけんどんで強面なんだけど、小春のことが好きで気になってしかたがない。
野良猫を放っておけない優しい性格なので、家は猫だらけで汚い。でも、その汚さが味わい深くあたたかい印象をかもしだしているのだが。
あの人の生活を追っても一本のおもしろい映画ができるはずだ。
なんだかんだで、これはとてもいい映画ですよ!
じゃんじゃん