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■明日の夜(6日夜、7日未明)、いよいよ第65回ヴェネチア国際映画祭の最高賞(金獅子賞)が発表される。

コンペティション部門にノミネートされている21作品のうち、日本からは異例の多さの3作品。

現地評判では宮崎さんの『崖の上のポニョ』が人気らしい。

個人的にはたけしさんの『アキレスと亀』に金獅子賞をとってもらいたいのだが・・(この作品はまだ観ていない)

今月中旬に六本木での試写会を応募したんだけど、いまだに通知がこないところをみると外れたんだろうな。お金払って観よう(笑)


たけしさんの映画は日本よりも欧州で人気がある。その理由はなんとなく分かる。

作風が明快ではっきりと分かりやすいわけではなく、感覚重視で撮っている。一般から見たら“わけわかんない映画”なのだ。

撮影をしながらどんどん話を展開させ、ラストシーンなどはそのときに決めることがあるという。

これは武満徹(作曲家)さんが欧米で人気があることに似ていると思う。

簡単に言っちゃうと、日本の観客は作り手が明確な答えを出してくれることを望むが、欧州の人は、答えは自分で考えて見出したいから、はっきりと提示してほしくない、という違いがある。

かといって、前作『監督ばんざい』はあまりの唐突の展開に見ていて頭がいたくなってきたけど^^;


僕はたけしさんのファンなのでどの映画もなんども見ているが、特徴を一言でいうと。

“どこにも逃げ場のない映像”だということ。

どんなシーンでも映画館で見ていると、まるで自分が映像のなかに入ってしまって、その映像のなかの前面に立たされてしまっている、という不思議な緊張感がある。

観客として劇場の客席でみんなと観ていられる、という安心感がない。
だからずっと緊張して観ることになる。

このコワイ感覚は他の映画作品ではまず味わえない。


さてヴェネチア国際映画祭は、21もの優秀な作品が世界から集まっているうち、最高賞は1つ。

しかも、たけしさんは過去に『HANAB-I』で最高賞をとっているので、今回はよっぽどじゃないと難しいだろうな。

さて、さて、どうなるでしょうか??

わくわくです^^


■ブラームスの初期ピアノ曲で「4つのバラード」(作品10)という作品がある。

そのなかの『エドワード・バラード』を知っているだろうか。

僕はこのピアノ作品が昔っから好きで、今でもよく聴いている。

この“エドワード”にはストーリーがある。

父親を殺してしまった息子に母親が自白を迫るという、どこかの国の民話なのだが、そういう恐ろしいベースがある。

音楽的には陰鬱な響きや緊迫感はあるものの、どこか明るいのだ。

この“明るい”ということはブラームスの特徴かもしれない。

彼のとことん暗い曲というのはないような気がする(ショパンは暗く沈んでいるが、ほのかな明かりがポッ・・と見える、そういう優しさがある)

希望をもっているから明るいという胆略的なものじゃなく、根っから暗くはなれないというか、もうこれはヨハネス・ブラームスという人間そのものに係わっているのかもしれない。

このピアノ曲、とてもいいですよ。


■明日は、サイトウ・キネンの生中継をやるので、夜7時からみんなでTVで観るとしよう♪

小澤さんの指揮でモーツァルト、武満さん、マーラーの『巨人』

このマーラーはおそらくとんでもない怒涛の演奏になるような気がする。

最近の小澤さんの特徴は音楽の内面をえぐりだすような作品の核心にせまったものが多い。
それと、均整のとれたうつくしいサイトウ・キネン・オケとのバランス。

このマーラー、大注目です。

明日はいろいろあっていいね。


じゃんじゃん