
■1作目の『レンダース失われたアーク』は好きだし、スピルバーグ監督作品だから観たけど、「これは、なんだかぁ・・」だった・・
劇場で映画を観ているという楽しさはあったけど、下手すりゃ「途中で映画館を出ちゃおうかな?」と思ったくらい(途中で映画館を出たのはバットマン2とあと数作品ほどあったなあ^^;)
マリオン(カレン・アレン)が出てきてからはストーリー性も出てきてちょっと楽しめたけど、それまではインディはめいっぱい感がどうしても痛々しいし、単なる軽いアクション映画でしかないのがキツかった。
内容があまりにもないうえに、「こんなことあり得ないだろう・・」とため息がでるムリなシーンが多すぎ。
まあ、このシリーズは今までもあり得ないことだらけだったけど(笑)、今回はいくらなんでもなぁ・・って。
ネバダ原爆実験場で、爆風であんなにメチャクチャに吹っ飛ばされても、まったくの無傷でいられるなんて、トムとジェリーくらいだろう。
被爆の危惧もあったもんじゃない。
それに原爆を軽視しすぎだ。
それでもスピルバーグ作品だから、人を撃ち殺すシーンはあまり見せないようにする配慮があったけど、気がつけば倒れた兵士や原住民だらけになっている。
インディシリーズはやっぱり1作目の“レイダース”だけが大人にも見応えがあっておもしろく、後はだんだん子どもだましみたいになってきた。
音楽は今回もジョン・ウィリアムズなので、久しぶりのサントラでも買おうと思って先月タワーで視聴した。
しかし、「・・・・」という出来で、買わずじまいだった(これも「レイダース」と2作目がいいスコアだ)。
これを聴いたときに本編もあまり期待できないのでは?と思ったけど。当たってしまった。
■今は観たい映画が加速度的になくなってきている。
劇場公開作品はもとより、レンタルビデオ屋に行ったって観たいのがあまりない。
どこのレンタル屋も似たり寄ったりで人気のある映画しか置かない。
往年の欧米の名作なんてほとんどない(ホントはこういうのが観たいのに・・)。
ハリウッド映画は、子ども向けか、軟弱で骨のない恋愛物語か、気持ちわるいホラーばかりが主流になってしまって、内容的に見応えのある作品がなくなった。
映画から自分の人生を考えてみたり、社会的訴えやメッセージを感じとることなんてなくなってしまった。
本当にない。
いまや単なる娯楽産業でしかない。
「インディ」を観ていて、おもしろくないと感じたのは、オレの内面が変わったのか、映画作品の傾向が変わったのか?
両方だろうけど、おそらく映画のほうが大きく変わってきた。
予告編を観たけど「これが観たい!」というのがなにもなかった。
なにもないどころか、こんな作品ばかりが主流になっているハリウッドと日本映画の現状はヤバいと思った。
最近の映画界にはいつも危機感を覚えるが、今回の危機感はケタちがいだ。
この1つの要因は観る側の質がさらに落ちたことによるだろう。
なんでもない作品がヒットする。
今の映画は、ヒット作品の原因分析をしてつくられるので、どんどん観客寄りの作品ができあがる。
映画会社の市場調査・分析力はある意味すごいものがある。
観客にうけるポイントを徹底的に研究し、それを基礎に映画作りをしている。
うける映画しかつくらない。儲かる映画しかつくらない。
(タケシさんの映画は違うけど^^;ヒットするしないは重要でない)
このシステムでは、映画なんかなんのメッセージも持たなくなる。
反対にメッセージを前面にだした映画はヒットしないので、どの会社も作りたがらない。
映画が観客に媚びている。
シネコンで上映する映画のほとんどは、そんな末期的状況にある。
もうちょっと観客も賢くなってそんな映画なんか見向きもしなければいいのに、なんて思う。
「なんだかなぁ」だ。
せめてスピルバーグ監督にはその路線を踏襲しないでほしかった。
見応えのある映画をとってほしいものだ。
ギャボギャボ