
巨匠であるスコッセッシ監督の作品でも、最近の映画と同じくテンポが速すぎてじっくりと作品にひたれなかったのは残念だ。
もっともハリウッド映画では、編集を監督がやらない分業制なので、このせわしなさは編集者の仕事によるものかもしれない。
それでも、ストーリー自体も最後はなぜあんなふうに混沌となったのかよくわからないし、なんだか消化不良な作品で、なぜこれがアカデミー作品賞を受賞したのだろうか?とおもった。
スコセッシ監督作品だったら『タクシードライバー』や『レイジングブル』のほうが断然すごい作品なのに。
でも、レオナルド・ディカプリオの熱演はよかったし(彼はどんどんすごい俳優になっている)、ジャック・ニコルソンにしてもいい感じで年齢を重ねていって以前とはまた違ったすばらしい俳優さんになっているのがうれしかった。
この作品ではケイタイが重要なキーになっていて、そのスリリングなやりとりはおもしろい。
ケイタイといえば、このまえ乗った電車。
椅子にすわっている人は14人くらいいただろうか。
その全員がケイタイを操作していた。
乗客全員がケイタイの画面をぼうーと見つめている姿はちょっと異様だったけど、今の日本はそんな感じだ。
こういう景色って日本独特のような気がするし、ケイタイは日本人によく馴染む道具なのかもしれない。
外国の事情はしらないけど、ここまでケイタイをおもしろいと感じないんじゃないか?と勝手に思っている。
ちょっと脱線した^^;
この映画では50年前には思いもつかない道具によっていろんなアイデアがうまれている。
映画はその時代を反映するもの。
映画監督は現在の時代を敏感に感じとって、鋭く作品に反映させないと、観ている観客に訴えかけることは出来ないと思う。
芸術とは、その時代と切れていては存在価値がないものかもしれない。
そうはいっても、オレ自身は感覚的には50年前の映画の方が内容もテンポも雰囲気もしっくりくる^^;
日本のTV(民放)番組はほとんどついていけなくなってしまったし、こういうテンポの速い作品を観ると、「映画もなんだかなぁ・・」と思えてくるが、それでも映画は大好きなので、これからもできるだけ観ていく。
次は映画館でスピルバーグ監督の『インディ・ジョーンズ』だな。
■さて、次は音楽の話題。
ブルックナーの交響曲第2番は今まで聴いたことがない。
9月のウィーン・フィル演奏会ではこの曲を聴くので、予習のためにCDを買った(ヨッフム指揮バイエルン放送響)。
まだ、ほとんど聴いていないが、(いつものブルックナー調は変わらないけど)比較的やさしい音楽のようだ。
9月までに親しんでおこう^^
それと来年の仲道さんの演奏会でやるショパンの24の前奏曲集(作品28)もなぜか家のライブラリーにはなかったので購入した。
このCDは大当たり!
マルタ・アルゲリッチのピアノはじつに生命力にとんでいて、この曲の真価が「これでもか!」と伝わってくる。
なんどか聴いたことのある曲だけど、そのどれよりもすばらしい演奏なので大満足。
前奏曲15番『雨だれ』はショパンでも大好きな曲の1つ。
しっとりと、しかも厳しく弾いていてほんとうにすばらしい。
ショパンはいいね・・
とてつもなくさみしい孤独な心情、激しい魂のさけび、踊りだしたくなるような躍動感あふれるリズム、そして、たまに顔をだすあたたかいぬくもり・・
そのどの感情もオレのなかにあって、それと共鳴するから良いのかもしれない。
今日も聴こうっと^^
じゃんじゃん♪