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■のっけからマーサの苦闘がはじまる。

彼女の料理の腕はピカイチだけど、性格には難がある。
完璧主義のためか、または自己を押し通しすぎるのか、自分をコントロールできないで自身を苦しめている。
カウンセリングに通うが彼女の意思ではないので、どこか他人事のように真剣ではない・・


こういう出だしなので、この映画は冒頭から引き込まれる。
はじめっから引き込まれる映画は最近ではめずらしい(ヒッチコック監督作品ではよく本編がはじまると同時に映画に引き込まれたが)


さて、この映画、はじめは軽妙なヒューマンチックなドラマかと気楽に思って観ていたら、けっこう苦しいのだ。
苦しいというか、誰でも実生活で起こりうる苦闘や葛藤が全編をおおっている。

マーサの気持ちの描き方がうまい。

観る側にとてもわかりやすく描いており、まるで自分がマーサになったような気持ちになる。

野暮な心情の説明などはこの映画にはないが(あってはいけない)、彼女の気持ちがよく伝わる。

職場や近所、親類や好きな人などと起きるさまざまな衝突や理解といった、対人関係の機微がリアルでもあるし、素敵な展開でもあった。

この映画で人間関係はけっしてスムーズにはいかない。

僕たちの実際の生活でもそうだ。

そもそも人間関係なんて難しいものだ。

なんにも問題がない関係などは存在しない。

関係が近ければ近いほどイザコザも生じるものだ。

それを乗り越えてさらに信頼しあえる強固な人間関係が築けるのだろう。

だからそう簡単に投げ出してはもったいない。

ものごとすべてがこういう感じのような気もする。

ほとんどの物事はスムーズには解決するものじゃない。

地球にはそういう法則にあるのろうか、・・と思ってしまう。


観ている途中にメガホンをとっているのは女性ではないのか?と思った。

脚本や演出が男では描けない部分が多いのだ。

エンドクレジットで名前をみたら、やっぱりそうだった。サンドラさん。

最近はすばらしい女性監督が出てきて、それまで描かれなかった新しい分野を巧妙に描いてくれて、とてもいい。



この映画はオススメですよ^^