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■本屋さんに行くと、まずはクラシック音楽の雑誌を超集中して立ち読みして(笑)、文芸書や文庫本コーナーをうろうろする。

お気に入りの作家でまだ読んでいない本を手にとってみたり、気になっているがまだ読んだことのない作家の本をパラパラとめくったりする。

CDもそうだけど、書籍もカバー(ジャケット)が重要。
たまたま自分が気に入ったカバーだと、それだけで買ってしまうことがある^^

『空中庭園』はずっと読んでみたかった作品であったし、カバーも気に入ったので、すぐにレジへ向かった。

■この作品は角田さん作品の中でも読みやすく、そして、おもしろい。

相変わらずの角田節はここでも健在で、家族や男女の関係はかなり入り組んでいて、なかば絶望的・・・
内面的には苦しいが、ほのかな光が見える、そんな物語。

パートごとに登場人物のそれぞれが主人公になって、その各々の目で物語る。この手法もおもしろい。

思えば、あらゆる人間は、自分がしあわせになりたくて一生懸命に考え、悩み、生きていく。
しかし、他人からはそれが理解されるとは限らない。

喧嘩したり、逃げ出したり、また仲良くなったり、なぐさめあったり、他人をあてにしたりしなかったり、救いを求めたり・・

『空中庭園』は濃密でストレートなドラマだ。


■作家というのは、どうしても書かなければ自分が保てない、下手したら死んでしまう!という窮地におちいってしまっていて、作品にすべての心情を吐露することによって生きていられる。
・・・というくらいギリギリの状態で命を張って書く(作家全員がそうではないが・・)。

そうした命をかけて書く作品は、自分を偽ったり、逃避するような気持であっては意味がない。
つねに真剣勝負。自分という存在を掘りさげて掘りさげて、そこから世の中を見つめたりするもの。
決して誰にも言えないタブー的なことも気にして躊躇(ためら)っていては、自分の命をつなぐ作品などはとうてい書けない。

僕はそういう想いで書いている小説が好きだ。

この『空中庭園』をはじめ角田さん作品にはそれがある。川上弘美さん、藤沢周平さん、よしもとばななさんにも共通するものを感じる。

じゃんじゃん