■これまた小学校4年くらいのエピソードだろうか。

その頃の常磐線は電気機関車が客車を牽引するタイプの中距離列車が走っていた。

この客車はいまではもう見られない古いタイプで、ドアが手動になっていて、走行中でもドアが開いてしまうという今では絶対に考えられない危険な客車なのだ。

で、近所のガキども数人と、入場券を買って北千住駅からこの中距離列車に乗る。

遊びの目的は、度胸をためすのと、スリルを味わうこと。

ガタン!・・という音とともに列車が動き出し、徐々にスピードをあげていく。荒川の鉄橋を越えて松戸方面に向かう。

かなりなスピードになる。

しばらくすると、開閉が自由な客車のドアを開ける。とたんに列車が走る轟音が車内に響きわたる。

「じゃあ、オレからいくな」と言いながら、開いたドアの横にある取っ手に捕まり身を乗りだす。
カーブでは大きく車両が揺れるので、落ちないように慎重に動く。落ちたら間違いなく死ぬ。

そして片足を伸ばして、連結部分を外側から越えて、違う車両のドアに足をかける(外から見たら、走行中の子どもが必死に列車にしがみついているように見える。実際そうだった)

そして片手を離して、片足をかけている車両の取っ手に手をかける。

そこまでいけばあとは簡単。身体を移動させるだけだ。

そして外側からドアを開けて車両内に入る。

ここで、ようやく緊張の糸をとくことができる(手に汗をかいていた)。

これを何度か繰り返して遊ぶのだ(遊びを超えているなぁ^^;)。

車両を渡っている途中に対抗列車が来やしないか、気を配る。

幸い、誰も走行中の列車から落ちた者はいなかった。

たまたま一緒に居合わせた大人もいたが、何も言われなかった。
そんなに危ないこととは思わなかったのだろう。

しかし、これは今考えると冷や汗ものだ・・

小学生といえば、今自分の目から見るとまだまだ幼い。
そんな幼い自分達がこんな危険な遊びをしていたとは、まるで想像もつかない。

もちろん、この時のことは親には言っていない。言ったらさぞやビックリして二度としてはいけないと言われただろう。それを知っていてかなぜか言わずじまいだった。


じゃんじゃん。