
■先日、惜しくも他界したスラヴァ(ロストロポーヴィッチ氏の愛称)の追悼番組「75歳 最後のドン・キホーテ」(13日NHK教育)を観た。
これは数年前に小澤さんとサイトウ・キネン・オーケストラとともに演奏したドキュメンタリーで、僕は今回はじめて観た。
大変興味深い内容だった。
スラヴァと小澤さんのような密接な関係から、リヒャルト・シュトラウスの複雑でロマンチックな交響詩が創られていくさまが見て取れる。
しかし、スラヴァはこの曲を演奏するのは今回で最後と言い切っているので、いつもよりも思い入れが強い(小澤さんとはこの他にドヴォルザークのチェロ協奏曲も最後に競演している)。
指揮者である小澤さんは、スラヴァの主張を殆んど受け入れているようだ。
ここで、指揮者とソリストのどちらがボスなのか?という疑問がふたたび浮かんでくる。
これはバーンスタインとグールドとのブラームス協奏曲第1番の競演をめぐって浮上した問題だった。
しかし、小澤さんとスラヴァのような関係では、お互いの主張が強すぎて険悪になるようなことは考えられない。
はじめは、小澤さんがあまりにソリストにいうことを聞き過ぎているように感じた。
でも、小澤さんはスラヴァの要求を呑みながらもちゃんと小澤カラーの響きを達成している。
そうでなければ、『小澤征爾』であるはずがない。
■センルバンデスの小説『ドン・キホーテ』をスラヴァは何度も読んでいて、自分の人生と照らし合わすほど好きだという。
実は僕はこの小説を二年前くらいに読んでみようと買ったのだが、1巻の途中で挫折している。
スラヴァの解説で改めて原作にも興味が出たので、再度チャレンジしてみようと思う。
リヒャルト・シュトラウスの音楽の方も気になって、今朝はハイティンク指揮ベルリン・フィルの演奏(MD)を聴きながら出社^^
写真は番組内容とは関係ありません^^;スラヴァと小澤さんがよく映っているので載せました。
彼らはよく肩を組んで歩く。それがいかにも愛嬌があって微笑ましい^^