■昨夜、映画『アメリカンビューティー』(サム・メンデス監督)を観た。

これは非常によくできた作品。

サム・メンデス監督では他の作品を観たことがあるが、ぱっとしなかった。

しかし、これは最高の出来だ。
冒頭の主人公(ケビン・スペイシー)が「自分が殺されることになった」と告白して始まるシーンから、観る者を引き込ませる。

一体誰に殺されるのか?これは意外な人物が犯人であるのだが・・

この映画のテーマは家庭の崩壊ではなく、もっと深い人間の本質そのもの。

物語はショッキングな内容と台詞で不安にさせられる場面も多いし、タブー的な側面も多々ある。

しかし、この映画の登場人物はみんな弱みをさらけ出しているせいもあるし、悪い人物ではない。

みんなの人間関係の抑圧でぎりぎりの精神状態なのだ。

そこから抜け出すものは抜け出して新しい人生を切り開く。

それが道徳的ではないのだが、いやな印象は受けない。

スペイシーは大変すばらしい演技だ。

俳優で演技がうまいとかうまくないとか感じることって実はあまりない。

しかし、この映画の個性あふれる俳優陣のなかでスペイシーが突出して強烈な印象を与えている。

こういう完成された映画をもっと観たいものだ。