
昨日は珍しく(?)仕事がハードで家についたころはグッタリとしていた。
なんとなくつけたTVから懐かしい『寅さん』の名場面がながれていた。
初期作品の寅さんの元気溢れる姿に、思わずこっちも元気がでてきた。
小学校のころからお正月とお盆の時期は映画館で寅さんを見て、笑ったり、感動させてもらったりしたものだ。
なかでも最高傑作は『寅次郎夕焼け小焼け』。これはいま観ても感動的な名作だ。
晩年の寅さんは社会状況の変化や渥美清さん自身の体調悪化のせいもあって、どこか元気がなくて、観ていてちょっと辛かった。
でも、まわりの観客は大声で笑っていたが、僕はちっとも笑わないどころか胸が痛んだりした。
映画館を出るころは深刻な表情をしていただろう。
だから『寅さん』は中盤くらいまでの作品が好きだ。
■大学4年のころ一度だけ大船撮影所に行ったことがある。
幸運にも山田洋次監督とじかに話ができる機会を得たからだ。
このときは『サラダ記念日』を撮影していた。
僕が行った日は渥美さんの出番はなく、寅さんと会えなかったのが残念だ。
しかし、まだまだひよっ子だった僕に山田監督はじめ、スタッフの方はやさしく接してくれた。
今でも鮮明に覚えている。
寅さんが元気でいられた日本はよかった。
今のこの国の状況を見て寅さんはどう思うだろう。
だらしない大人が多いな、と思うだろうか。
あまりのスピード社会に嫌気がさすだろうか。
いまの都会には寅さんの居場所はほとんどなく柴又以外は沖縄ののんびりした田舎や、本当に限られた場所しか好きなのではないだろうか。
そういえば、『男はつらいよ』の撮影場所が年々なくなっていくと山田監督は嘆いていた。
それだけこの国の衣替えの速度は速いのだろう。
今日もがんばりましょう!