
主人公はグスタフ・エッシェンバッハという名の老作曲家でグスタフ・マーラーをもじっている。
映画のなかで彼が作曲した曲はマーラーの交響曲そのものであり、風貌もマーラーに似ている。
この映画、カラーでなくては冴えない作品。
僕はほとんどの映画はモノクロの方が美しいと思っているが、これは絶対カラーでなくてはならない。
風景や印象派の絵画に出てくるような貴族の格好の色が素晴らしいだけでなく、カラーであることによって作品の内面がよく観えるように感じたからだ。
この作品は実に映画的な要素にあふれている。
一瞬の画だけで息を飲むような感動と理解が得られる。
■最近僕は公私ともいろいろと多忙で疲れやすいせいか、おもしろい映画でも長い間は観られない。
同じヴィスコンティ監督の『郵便配達は二度ベルと鳴らす』はおととい見終わった。
これも面白い作品だった。
ヴィスコンティ監督はここぞというときのアップの使い方がうまい。
そのときの俳優の目の表情も圧倒的なもの。
それに終盤に向ってのドラマの盛り上げ方もすごい。
『夏の嵐』と同様『郵便配達は二度ベルと鳴らす』でも男女間のギリギリのせめぎあいに目が離せなかった。
赤裸々な男と女。
しかも悲劇で終わるのだ。
■ここんとこブログの記事をできるだけ間を空けずに更新しようとがんばっていたことに気がついた。
しかし、それは本来の希望した姿勢ではなかった。
もっと自由に優柔不断に何者にも拘束されることなく文章を書きたかったのだ。
ここらで初心にかえってみようと思う。
気分がのったときだけ不定期に思ったままを書くというような・・
その方が内容としても面白いし、自分の進歩にもつながるだろう。
これからそんなペースになるのでたまに間が空きますが、あまり気にしないでください。
これを書いているときは、グスタフ・マーラー作曲交響曲第5番よりアダージョ(ブーレーズ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)を聴いていて、キリン『円熟』2本目を飲んでいた。