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■昨日、マリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団をサントリーホールで聴いた。
前半にドヴォルザークの交響曲第9番『新世界』、後半がストラヴィンスキーのバレエ音楽『春の祭典』。
ヤンソンスはこのように重厚なプログラムをよく組む。
ウィーン・フィルとの定期でもシベリウスの交響曲第1番とブラームスの1番というプロをやっている。
ともにメイン曲。ビフテキとうな重を一気に味わうようなもの。
これだと胃がもたれてしまいそうだが、そうはならない。
音楽が重くならずに、優雅さというか軽やかさが含まれているからだ。
昨日の演奏でいちばん印象的だったのがこの『優雅さ』だ。
コンセルトヘボウ管の弦は本当につややかでふくよか。非常に魅力的だ。
といってもウィーン・フィルとも違う。
聴き始めてすぐに「これはすばらしいオケだ!」と思った。

■前半のドヴォルザーク。
前半の2楽章まではいささか抑えめな演奏。
ちょっと物足りなさも感じる。
しかし、この曲はある程度一定の表現になってしまうのは仕方がないことかも・・
3楽章からは勢いが徐々に出てくる。
トリオの落ち着いたテンポがトヴォルザークの故郷ボヘミアの自然を彷彿されてくれた。
終楽章はさらに勢いづく。
冒頭の弦の合奏はかなりな重厚感。「お!今までと違う!ようやく本領発揮か!」と思うと同時に後半の『春の祭典』につながっているような意図を感じた。

■さて、後半の『ハルサイ』。
これは、じつにさまざまな体験をした。
感じた言葉を羅列してみよう。
休憩時間の終わりにはすでにオケ全員がスタンバっていて、何かとんでもない演奏になる高揚した雰囲気が会場にたちこめる。
野性味・原始的な要素より鮮やかな彩りに重点を置いているせいか、ジャンジャン系を期待していた僕は若干物足りなさを感じる。
非常い高い技術のオケで聴いたこともない音色が楽しめた。
鋭利なナイフで切り裂かれているようなシャープで危険な弦!
野生みが不足していると感じる一方で、何か巨大な生き物に踏んずけられているような衝撃も受ける。
ヤンソンスの指揮に余裕を感じる。
ホルンの充実した響きが印象的。いかにもホルンというか理想的な音色。

コンセルトヘボウの実力は非常に高い。
ヤンソンスは昨年聴いたときより機動性が増している分、重みが薄れてしまったようだ。これにはちょっと疑問が残る。
「表現や機能の高さに関心が高すぎると、音楽の真実から離れてしまわないか?」と
しかし、来年のバイエルン放送交響楽団との来日公演も行く(笑)。

■会場には緒方貞子さん(元国連高等弁務官)の姿があった。
間近で見ると非常にこじんまりした姿なのに、実に堂々としていて品が高い方だ。
まだまだお元気そうな姿でした。

あと、KUMAさんティンパニの写真撮ったんですが、ちょっと遠くて見えずらいですね・・
ティンパニを意識して聴きましたが、いい音でした。表現がうまくできないが、確かにいい音でした。