■子供に読んで聞かせた絵本『はなたれこぞうさま』は日本特有の昔話だ。
話はよくあるパターンといっては味気ないが、鶴の恩返しのようなものだ。
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貧しい生活に疲れはてた花売りの男が、突然現れた天女から『はなたれこぞう』を譲り受ける。このなはたれこぞうは、海老が大好物で海老さえ食べさせておけば、なんでも願いを叶えるという人物(?)。そこで貧しい男は疑心暗鬼で海老を食べさせ、願いを言うと、あら不思議!・・。という話。そして贅沢三昧な生活にどっぷり浸かってしまうようになった男は、はなたれこぞうの存在が邪魔になってきた。そこで、はなたれこぞうに出て行ってくれと言う。はなたれこぞうは、簡単に承知し家を出て行くが、そのとたん、男はもとの貧乏生活に逆戻り・・。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
■これを読みながら怪訝に思った。
はなたれこぞうをプレゼントした天女は、最終的に男がこうなるのを知っているはずだ。
よほどの教養と警戒心、何事をも抑制する気持ちを持ち合わせた人物でないと、最終的にはこの男と同じ運命になるだろう。
どうしても欲望に負けてしまって、薄汚い小僧は目障りになって追い出してしまう。
または、この男には愛情がなかったのが問題とも考えられる。鼻は垂れているが子供といえばいくらかは可愛いもの。だんだんと情が芽生えて追い出すことなんてしなかっただろう。
この男には(愛)情が不足していて、富を失うことになってしまうということも考えられる。
それにしても、天女は男に注意事項を言うべきだったのではないだろうか?「はなたれこぞうを追い出すと、もとの貧乏生活に戻りますよ・・」とか(笑)。
一体天女はこの男に何を期待したのか?期待など何もしなくて、一時の夢を見させるだけのことだったのか。
その夢自体がプレゼントだったとも考えられる。
しかし、この現実的な夢から目覚めた男はこの先どうなったのだろうか。
もとの売れない花屋に戻れるだけの気力は残っているのか。
過去の栄光から抜けられず、ダメ人間になって寂しくのたれ死ぬのか(この結末だとしたら、天女はとんでもない小僧をプレゼントしたことになる)
昔話はようく考えてみると、しっくりいかない謎めいた話が少なくない。
作者の意図が不明であったりする。
かといって、昔話を軽視するわけではない。
さきの『はなたれこぞう』もいろいろ推測はできるが、それだけでない何か深い解釈があるような気がするのだ。人間の業というか、説明は難しいが、生き物ならばあたりまえの運命というか・・。
なんでも望みが叶う状態になったら、人間はどうなっていくのか。
今回のように、己の欲望に負けていく事例は多いだろう。
■いきなりだが、ドラえもんとのび太は実にうまくいっている。
たかだか小学生であの抑制力は脱帽だ。
ドラえもんがのび太のところにやってきた意図は忘れてしまったが、あれはのび太のためにならないんじゃないかと思っている。(話が脱線してきたぞ)
子供のアニメだからのび太は最終的には優れた大人になるようにできている。
でも、あえてそこをリアルに描いたらどうだろうか。
のび太はドラえもんのおかげで、幾多の危機を助けられた。
しかし、それは自分1人の力ではない。危機になると超人的なドラえもんに助けを求める。
その結果、人間なら誰しもが経験し、危機を1人で超えることによってできる成長のチャンスを奪われてしまう。そうして、のび太はいつまでたっても子供のまま。静香ちゃんにも愛想をつかされ、自分をダメ人間にしたドラえもんを呪うことを生きがいに寂しく人生の終焉を迎える・・。こ、怖い。
これを金曜日の夜7:00からオンエアする。
見たくない現実を直視せず、ひたすら自分勝手に“楽”や“夢”を追い求める日本人に厳しい現実を突きつける。
日本は変わるかもしれない・・美しい国、ニッポンへ!
ジャンジャン
話はよくあるパターンといっては味気ないが、鶴の恩返しのようなものだ。
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貧しい生活に疲れはてた花売りの男が、突然現れた天女から『はなたれこぞう』を譲り受ける。このなはたれこぞうは、海老が大好物で海老さえ食べさせておけば、なんでも願いを叶えるという人物(?)。そこで貧しい男は疑心暗鬼で海老を食べさせ、願いを言うと、あら不思議!・・。という話。そして贅沢三昧な生活にどっぷり浸かってしまうようになった男は、はなたれこぞうの存在が邪魔になってきた。そこで、はなたれこぞうに出て行ってくれと言う。はなたれこぞうは、簡単に承知し家を出て行くが、そのとたん、男はもとの貧乏生活に逆戻り・・。
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■これを読みながら怪訝に思った。
はなたれこぞうをプレゼントした天女は、最終的に男がこうなるのを知っているはずだ。
よほどの教養と警戒心、何事をも抑制する気持ちを持ち合わせた人物でないと、最終的にはこの男と同じ運命になるだろう。
どうしても欲望に負けてしまって、薄汚い小僧は目障りになって追い出してしまう。
または、この男には愛情がなかったのが問題とも考えられる。鼻は垂れているが子供といえばいくらかは可愛いもの。だんだんと情が芽生えて追い出すことなんてしなかっただろう。
この男には(愛)情が不足していて、富を失うことになってしまうということも考えられる。
それにしても、天女は男に注意事項を言うべきだったのではないだろうか?「はなたれこぞうを追い出すと、もとの貧乏生活に戻りますよ・・」とか(笑)。
一体天女はこの男に何を期待したのか?期待など何もしなくて、一時の夢を見させるだけのことだったのか。
その夢自体がプレゼントだったとも考えられる。
しかし、この現実的な夢から目覚めた男はこの先どうなったのだろうか。
もとの売れない花屋に戻れるだけの気力は残っているのか。
過去の栄光から抜けられず、ダメ人間になって寂しくのたれ死ぬのか(この結末だとしたら、天女はとんでもない小僧をプレゼントしたことになる)
昔話はようく考えてみると、しっくりいかない謎めいた話が少なくない。
作者の意図が不明であったりする。
かといって、昔話を軽視するわけではない。
さきの『はなたれこぞう』もいろいろ推測はできるが、それだけでない何か深い解釈があるような気がするのだ。人間の業というか、説明は難しいが、生き物ならばあたりまえの運命というか・・。
なんでも望みが叶う状態になったら、人間はどうなっていくのか。
今回のように、己の欲望に負けていく事例は多いだろう。
■いきなりだが、ドラえもんとのび太は実にうまくいっている。
たかだか小学生であの抑制力は脱帽だ。
ドラえもんがのび太のところにやってきた意図は忘れてしまったが、あれはのび太のためにならないんじゃないかと思っている。(話が脱線してきたぞ)
子供のアニメだからのび太は最終的には優れた大人になるようにできている。
でも、あえてそこをリアルに描いたらどうだろうか。
のび太はドラえもんのおかげで、幾多の危機を助けられた。
しかし、それは自分1人の力ではない。危機になると超人的なドラえもんに助けを求める。
その結果、人間なら誰しもが経験し、危機を1人で超えることによってできる成長のチャンスを奪われてしまう。そうして、のび太はいつまでたっても子供のまま。静香ちゃんにも愛想をつかされ、自分をダメ人間にしたドラえもんを呪うことを生きがいに寂しく人生の終焉を迎える・・。こ、怖い。
これを金曜日の夜7:00からオンエアする。
見たくない現実を直視せず、ひたすら自分勝手に“楽”や“夢”を追い求める日本人に厳しい現実を突きつける。
日本は変わるかもしれない・・美しい国、ニッポンへ!
ジャンジャン