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■阿部公房さんの「砂の女」読み終わりました。
かなりインパクトのある作品だ。
また、いろんな啓示にとんだ作品で、とても良かった。
この小説からいろんなことを思うが、なかでも『人間、気持ちで負けたら終わり。それまでだ。』ということだ。
主人公はさまざまな逆境に陥るが、とても機転のきく頭脳をもっていて回避していく。
頭の回転もさることながら、気持ちの面がとても強い。
そうでなければ、とてもまともな精神でいられる状況ではない。
しかし、このことは我々の日常でも同じことだ。
例えば・・
自分がもう若くないと思った瞬間から、それは若くないのだ。
しかも自分自身の内面だけでなく、他の人から見ても同じように感じられてしまうのだ。
反面、年をとっても若いと思っていれば、いつまでも若くいられるし、みんなからも若いと見られる。
たぶん、世の中、そういう仕組みになっているだろう。
要は気持ちなのだ。
自分に魅力を感じなくなったら、魅力のない人間になってしまう。
気持ちがそのまま”顔”や”身体””仕草”にまで現れていく。
面白い。
■今日の午前中は久しぶりに新宿へ行った。
たまにしか行かない街だが、行く度にどんどん変化していくようだ。
それは街の風景だけでなく、人々のファッションや顔つきも。
でも、変化するといってもそう簡単に人の内面まで変わるわけがない。
外見で先端をいっている人は、どこかで外見と内面のギャップを感じていて無理しているような苦しさが見えた。
そう思ったとたん、ぜんぜん外見が変わらない自分が居心地が良いように感じた。
新宿駅南口周辺を非常に歩きやすく感じたのだ。
なぜか?
それは咄嗟に次のように思ったからだ。
『外見が変わっていく人は、実は内面に自身がないのかも・・外見をよく見せることでやっと自分が社会に耐えているというギリギリの状態。自分の中身が空っぽなのに、がんばって見えない何か(流行か?)に追いつこうとしている・・見かけほど強靭ではないのだ。考えれば彼らも可哀相なのかもしれない・・』
まあ、これはかなり勝手な解釈で、決してそうでないと思うのだが・・これも気持ち次第だね。

■久しぶりにタワーレコードでCDを買った。
アーノンクールのCDが来日記念とかで、えらく安いのだ。
1枚目はウィーン・フィルを指揮したスメタナの「わが祖国」全曲
これは以前から欲しいと思っていた盤だ。「わが祖国」は数ある管弦楽曲で最も好きな曲。クーベリック盤を3種類とノリントン盤と持っている。
2枚目は同じくアーノンクール指揮でモーツァルト「レクイエム」。
これは今秋の来日公演と同じコンビで演奏される曲目。
ともに1,270円とお買い得だった!