
今から約18年も前になります。
その録音CD(第4楽章)を以前聴いていて、あるイメージが浮かびました。
そのイメージが薄れる前に絵に書いておこうと思って、画用紙にクレパスで書いたんです。
真夏の盛りにクーラーのない部屋だったにもかかわらず不思議と汗をまったくかかなかったことを覚えている。
いま、改めてこの絵を見るとやはり深い蒼い世界の向こうには希望とも安らぎともいえるほのかな明かりが描かれている(と思ったら暗い・・まわりが明るい)。
昨日の晩と今朝、この曲の4楽章を同じバーンスタイン指揮ベルリン・フィルとアバド指揮ベルリン・フィルで聴いた。
久しぶりにこの曲を聴いたのだが、一気にマーラーワールドに引き込まれた。
「やっぱマーラーはいいわ・・・」
以前は気がつかなかったが、この楽章はかなり多様な色彩がある。
弦楽器中心のイメージが強かったが、木管楽器もさまざまに活躍している。
そして、この大変劇的な楽曲をつくりだしている。
思えば、この楽章は「死」の楽曲だと思っているが、こんなにも劇的な死はどうなんだろう?と思った。
ここでの死は偉大な業績をやりとげた満足感にあふれているようだ。
やり残したことはもはやない。次に魂が再びこの世に再生したときを夢見てこの人生を終わろう・・
そんなふうに聴こえる。
だが実際は、そんなふうにマーラーはこの世を去ったのだろうか?
そもそも人間が死ぬときは、どこか満足し得ない”あがき”や”後悔”はないのだろうか?
と考えてしまった。
この画像では明るめに写ってしまったけど、実際はもっと濃く暗いのです。