■今読んでいる本は、吉本ばななさんの『キッチン』と指揮者 朝比奈隆が書いた『指揮者の仕事』。
ばななさんは河合隼雄さんとの対談集が面白かったので、小説が読みたくなったのです。
まだ途中ですが、文章の意味がとても深いので面白く読み進んでいます。
彼女はなかなか自分を出せずに苦しかった少女時代をすごしてきた。小説を書いていないと自分はこの世にいられなかっただろうと思われたほど、大変な精神状態だった。その苦しい間の経験はこれらの小説で存分に活かされている。活かされているというか、必然的に経験を覚え、的確な文章として表している。お金や名誉のためでなく、純粋な行動による結果。それがとても自然であり僕によく伝わるのです。
■お金とは?とたまに思う。
岡本太郎氏は自分の絵を売らなかったそうな。お金のために絵を描いているのではない。そんな卑しい気持ちで創作をしているのではない、という。
最近チャップリンの「人生にはほんの少しのお金を勇気があればいい」という言葉の意味が分かってきたような気がした。
僕は昔からお金に執着がなかった。こんなに執着がなくて良いのかな?なんてよく思ったものだ。
大学時代の就職活動でもまわりの連中は大企業に入ってできるだけ給料をもらうんだ!という“あたり前”の欲求があった。
そこでも僕は『そんなにお金を稼いで一体何をするつもりだろう?』と日頃は親しい友人たちを一歩さがった目で見ていた(まあ、就職活動はどんなに息張ってもそれぞれ自分にあったところに収まるものだが)
人は食べないと生きていけない。しかし、食べれるだけのお金(必要最低限のお金)があるということは、人生の大きな目標を達成したことであり、不安要素がないということだ(若者が食べるために働くことから開放されたのは人類史上ごく最近のことだという)。それ以上のお金にはあまり必要性を感じない。それよりも、お金から離れて気持ちを充実させたいと思うのだ。それはお金がかかることではない。実に地味だからお金は必要がない。本を読んだり、音楽を聴いたり(たまにはコンサートに行くが)、家族と楽しんだり。友人と深い話をしたり。といったこと。これらのことが最大の興味であり、充実感が得られる。
拝金至上主義。この言葉は「この国のけじめ」という本の中で登場した(まだ読んでいない)。日本では特にこれが強いように思う。