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■先日、北野武監督の『ソナチネsonatine』を久しぶりに観た。
これは彼の監督作品で最も“タケシらしさ”が出ているものだと思うし、僕が最も気に入っている作品。
今回改めて観ると、映像の新鮮さはそのままだったし、ストーリー展開や台詞もほんとうに面白かった。
「おれ、ヤクザやめたくなっちゃったな・・。何だか疲れちゃったよ」と車のなかで笑いながら村川(タケシ)が手下(寺島進)に語りかけるシーン。
沖縄のチンピラが東京の悪友を自慢するのに対し「おまえ、もうちょっとまともな友達いないのかよ?甲子園出たヤツとかさ!」と寺島が叱咤するシーン。
これらは、これまでのヤクザの表面的なイメージでなく、人間としての魅力が感じられて、非常に魅力的だ。
初めて観たときに嫌悪感すら感じた壮絶で突発的な暴力シーンは、今見るとショック度はさほどではないが、痛々しさはかなり強い。
登場するヤクザたちの無表情でまるで“モノ”のように動かない絵は、見る人に居心地に悪さと緊張感を与える。
沖縄の美しい白い浜辺で、村川たちが拳銃を使って遊ぶシーン(弾の入っていロシアンルーレット!)は、最高のシーンだ。この遊び心と死に直結する怖さは武監督の真骨頂だと思う。
この作品は13年前に製作され、タケシさんのスクーター事故前だから今とは違うかっこ良さがある。時折見せる表情には眼光に力があふれている。寺島さんの睨みも凄い。まるで野生のトラのようだ。
やはりタケシ映画のベスト作品であると改めて確信した。