僕が大学4年生のときに憧れだった山田洋次監督とお会いすることができて、貴重なお話を聴くことが出来ました。
当時公開していた「ダウンタウンヒーローズ」にえらく感動し、直接山田監督宛てに手紙を書いたのが始まりでした。
大学ではマスコミ研究部というサークルに(なぜか)入部していて、ほとんど活動らしきものをやってこなかった引け目もあり、何かやりたいと考えていたのです。
そこにこの映画を観て、バンカラ時代の学生の生き生きした姿と、現代の若者のどことなく元気がない姿に、改めて大きな疑問をもったのです。
そこで一か八か手紙で直訴したのです。是非お会いして今の若者についてのお話を聞かせて下さいと。
すると数日後に直筆で手紙がきたのです。
このとき監督は「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」を撮影中とのことで、大船撮影所に来てくれるなら、撮影の合間に時間がとれますよ、と。
これには大感激でした!もちろん指示された日時にすっとんでいきました。
スタッフの人に「監督の時間があくまで、スタジオを観てていいよ」と言われ。
寅さんの撮影現場をみせていただきました。
このとき渥美清さんはおらず、マドンナ役の三田佳子さんがいました。
そして、ようやく山田監督とのサシのインタビュー。
僕はいままで人に対してインタビューなんてやったことがないから、どんな調子ですすめていいやら、しかも憧れの山田監督だし、めちゃくちゃ緊張してしまいました。
結果的に僕はほとんど喋ることはできず、監督がどんどん話してくれました。
それでもいくつか質問したのですが、中でも印象に残ったのは、「最近の映画には心に栄養を与えるような作品が少ないと感じますが、監督はこの現状をどう思いますか?」に対して、
「確かに、今の映画は心に栄養を与えるようなものではないよなあ。その一番の原因は観客がそういう映画を求めていないからではないかなあ。もっと良い映画を観て心豊かな人間になりたいというよりも、恐怖やスリルを求めるようなね。」
このときの言葉は僕に深く残りました。
そもそも観客が求めない。
原因は観客(受け手)の気持ちにあるということ。
これは何も映画に限った話じゃないと思います。
世の中全般の事柄すべてがそうかもしれないと思うのです。
今の日本の現状。この姿がそのまま我々が望んだまんまの姿。
その「望んだ姿」は良いことばかりで、反面の良くないことはあまり考えないでしょう。
しかし、深刻な問題は依然としてたくさんあり、解決は簡単ではありません。
一つの事例として、モノが少なくただただ労働を強いられていた時代の人間の求めるもの。
それは「楽をして、腹いっぱいご飯が食べられ、面白い時代に生きたい」ということだとします。
現代は、昔に比べればそれが可能な時代になっています。
食べるものは容易に手に入り、娯楽も有り余るほどある。
しかし、当時はさほどなかった社会の問題が湧き出てくる。
昔の人が望んだ社会が今のような社会かもしれません。
映画や音楽なども文化は、そのまんま社会の鏡にようです。
少し話がずれましたが、このときのインタビューの内容は小冊子にまとめて学校内で配布しました。
予想どおり好評でとても充実した気持ちだったことを覚えています。
当時公開していた「ダウンタウンヒーローズ」にえらく感動し、直接山田監督宛てに手紙を書いたのが始まりでした。
大学ではマスコミ研究部というサークルに(なぜか)入部していて、ほとんど活動らしきものをやってこなかった引け目もあり、何かやりたいと考えていたのです。
そこにこの映画を観て、バンカラ時代の学生の生き生きした姿と、現代の若者のどことなく元気がない姿に、改めて大きな疑問をもったのです。
そこで一か八か手紙で直訴したのです。是非お会いして今の若者についてのお話を聞かせて下さいと。
すると数日後に直筆で手紙がきたのです。
このとき監督は「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」を撮影中とのことで、大船撮影所に来てくれるなら、撮影の合間に時間がとれますよ、と。
これには大感激でした!もちろん指示された日時にすっとんでいきました。
スタッフの人に「監督の時間があくまで、スタジオを観てていいよ」と言われ。
寅さんの撮影現場をみせていただきました。
このとき渥美清さんはおらず、マドンナ役の三田佳子さんがいました。
そして、ようやく山田監督とのサシのインタビュー。
僕はいままで人に対してインタビューなんてやったことがないから、どんな調子ですすめていいやら、しかも憧れの山田監督だし、めちゃくちゃ緊張してしまいました。
結果的に僕はほとんど喋ることはできず、監督がどんどん話してくれました。
それでもいくつか質問したのですが、中でも印象に残ったのは、「最近の映画には心に栄養を与えるような作品が少ないと感じますが、監督はこの現状をどう思いますか?」に対して、
「確かに、今の映画は心に栄養を与えるようなものではないよなあ。その一番の原因は観客がそういう映画を求めていないからではないかなあ。もっと良い映画を観て心豊かな人間になりたいというよりも、恐怖やスリルを求めるようなね。」
このときの言葉は僕に深く残りました。
そもそも観客が求めない。
原因は観客(受け手)の気持ちにあるということ。
これは何も映画に限った話じゃないと思います。
世の中全般の事柄すべてがそうかもしれないと思うのです。
今の日本の現状。この姿がそのまま我々が望んだまんまの姿。
その「望んだ姿」は良いことばかりで、反面の良くないことはあまり考えないでしょう。
しかし、深刻な問題は依然としてたくさんあり、解決は簡単ではありません。
一つの事例として、モノが少なくただただ労働を強いられていた時代の人間の求めるもの。
それは「楽をして、腹いっぱいご飯が食べられ、面白い時代に生きたい」ということだとします。
現代は、昔に比べればそれが可能な時代になっています。
食べるものは容易に手に入り、娯楽も有り余るほどある。
しかし、当時はさほどなかった社会の問題が湧き出てくる。
昔の人が望んだ社会が今のような社会かもしれません。
映画や音楽なども文化は、そのまんま社会の鏡にようです。
少し話がずれましたが、このときのインタビューの内容は小冊子にまとめて学校内で配布しました。
予想どおり好評でとても充実した気持ちだったことを覚えています。