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昨日、セルピコを観た。
これはアル・パシーノ主演作品では「カリートの道」と並んで最も好きな作品になった。
若きパシーノは、淡々と人間味のあるセルピコを演じておりいつまでも頭に残っている。
今の映画のように造られすぎた場面・セットでなく、薄汚いダウンタウンの雰囲気など、
とてもリアルである。
ワイロが公然としたものであった警察官のなかで、セルピコは自然なほど正直に生きる。
誘惑に負けるなど、彼には考えられないし、正当なものしか興味がない。
生き方は、そのように一本やりで、不器用である。
しかし、彼は勝った。周りの連中をも引き込んで勝利を得た。
それは、名誉や出世のためでなく、ただ単にそうしたかったから。

今朝は小澤征爾指揮・ウィーン・フィルの先日の定期演奏会を聴いた。
曲はブルックナーの交響曲第9番とテ・デウム。
交響曲冒頭、巨大な何かがやってくるような、期待感の大きな音楽づくり。
小澤さんの演奏会に行くと、すごい緊張感を感じる。
集中力というか、小澤さんと演奏者からでる本気の集中力。
これほどの集中力を感じさせる指揮者はそうはいない。
そして、演奏もそのとおりの演奏で、密度がものすごく高い。
きっとこのときのウィーンもそうだったのだろう。