イメージ 1

もう何年前になるでしょうか?
僕が新入社員だったころだから、15年くらい前かな。
泥酔のあげく江戸川の鉄橋を渡っていた(!)という経験をしたんだすよ。
それまで潜在意識のなかで「電車の鉄橋を渡ってみたら面白いなぁ。一度渡ってみたいなぁ」と思っていたんです。
それで、入社して1ヶ月後のときに会社の先輩3人と飲んでたんですが。
そのころは異常に勢いがあって、「酒なんていくらでも飲めますよ!」とかなり調子ずいて、ジャンジャン飲んだんです。
それも日本酒(普段はルービーしか飲まないのに・・)
かなりなハイペースで日本酒を飲んでいくうちに、突然記憶がプツン!と消えたんです。
記憶が戻ったのが、次の日の朝、自分んちのいつもの布団のなか。
「ああ、昨日はすげー飲んだなー」と二日酔いのなかで記憶を辿ったんです。
でも、ぜんぜん思い出せない(これはいまでも良くあります。)
そして、何気なく手のひらを見たら、油がびったりと付いているではないか!
それも両手。ちょうど5cm幅の何かを握ってその周りの油が付いているような・・
これは一体なんだろう?としばらく布団の中で考えました。
すると!
徐々に記憶が蘇ってきたんです。
深夜、京成線の江戸川の鉄橋を1人渡っていたことを。
この手の油は線路に付いていた油だったということを。
蘇った記憶をたどると次のような展開です。
若気のいたりで飲みなれない日本酒で勢いづいた僕は、記憶がなくなったあと、何のことわりもなくふらふらとお店をでた。
そして、どこかで時間をすごし(たぶん何処かの飲み屋に行っんだろう)
電車で帰ろうと駅に向かった。
駅は終電が終わりシャッターが閉まっていた。
それでタクシーで帰れば良いものを、勢いづいていたので、近くの踏切から線路内に侵入。
ここは記憶が残っていて、人も車もとおっていない遮断機の開いたままの踏切から線路を歩き始めたんだ。
なんとなく罪悪感があったのかもしれないが、この辺は記憶が断片的にある。
次のシーンは、駅ホームを下から見上げているところ。
誰もいない照明の消えた駅は不気味で、意外に高い位置にあるんだなあと思った。
そしていよいよ江戸川の鉄橋!
なんの躊躇もなくとぼとぼと鉄橋を渡り始める。
電車が走っていない鉄橋は静かで、遠くの土手の向こうにある工場の灯りが見えた。
平行して走っているJRの鉄橋はまだ電車が走っていたような気もする。
それまで順調に歩いていた鉄橋だが、川が見えるところにくると、急に足がすくみ始めた。
この鉄橋は下がまる見えで、なんだか綱渡りをしているような錯覚を覚えた。
そこから立って歩くことができなくなり、四つんばいになった。
両手は線路2本をしっかり掴み、ゆっくりと進んだ。
この時に手に油が付いたのだ。
このときは鉄橋が怖かったので、記憶はハッキリしている。
そしてとうとう鉄橋を渡りきったのだ。
さて、そこからどうやって帰ろう?
どうやって線路から外に出よう?この辺りは踏切がないので容易に出られないのだった。
つづく…