
近頃は、比較的小規模な作品を聴く機会が多くなってきてます。
しかも、暖徐楽章のような激しくない曲の傾向もあります。
今はそういう心境なんでしょう。
そういう気持ちのときにこの曲を聴くと、以前では分からなかった面白さがたくさんありました。
第2楽章では、素朴な響きが全編に漂っていて、ベートーヴェンの生きた時代・場所は、こんなふうにゆったりと豊かな時間が流れていたんだろうなあ、と想像しました。
その中でときより管楽器がベートーヴェンでは珍しい(?)ゆるやかな美しい曲線を描く。
今までこの楽章をこんなに楽しんだことはありませんでした。
アバドとベルリン・フィルは実に丁寧に歌いあげており、このコンビの相性の良さが分かります。
思えば、終盤のアバドとベルリン・フィルは充実しきっており、数々の名演を送り出しました。
僕も、彼らの最後の来日コンサートを聴くことができましたが、そのときのベートーヴェン第7の素晴らしかったこと!!
大変充実した音で緊張感がみなぎっており、大病後のアバドとは思えないエキサイティングな指揮ぶりで最高の体験でした。
コンサートではラトル指揮ウィーン・フィルのベートーヴェンも驚異的でした。
画像は第1交響曲と「エロイカ」の終演後にラトル氏からいただいたサインです。
自分の目の前にいたラトルは、意外にもどこにでもいそうな小柄で気さくなイギリス人で、さっきまで発揮していたパワーとオーラは影をひそめてました。
この時のもようはまた後ほど…