・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92
・ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68

管弦楽:ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ミヒャエル・ザンデルリング

S¥13,000 A¥11,000 B¥9,000 C¥7,000 D¥5,000
(2013.6.25、東京・サントリーホール)
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名匠クルト・ザンデルリングを父にもち、二人の兄も指揮者であるミヒャエル。

今日もジャパンアーツ得意の名曲プログラムです。

ベト7は若さや快活さみなぎる快演。
対抗配置14型、コンバスは6。ティンパニは左手に配したピリオド楽器。

第一楽章主題のテーマでのホルンの立たせ方、
第二楽章でのおもいきったテンポの落とし方、
第三楽章~第四楽章でのスリリングで疾風怒濤のような盛り上げ方など
個人的な好みかも知れませんが「こうしてほしい」という箇所で期待に応えてくれたのは嬉しかったです。
ベト7はリズムの交響曲ですから。

また、オケも「個」の力ではそれほど感銘は受けませんでしたが「チーム」の力はなかなか。ドイツのオーケストラの懐の深さも感じました。

しかし、悪く言えば「カルロス・クライバーのパクり」とも思えるふしもないではなく、そのような天才的な閃き、というのは持ち合わせていないのかも知れません、この指揮者。

(カルロス・クライバー!と思ってザンデルリングの指揮をみると時折同じように棒を持ったり(笑)背の高さなどもオーバーラップしたり(笑)そういえば不細工ではない容姿や偉大な指揮者を父に持つ、という点も共通していたり…。尚、指揮ぶりの格好よさや華麗さは全くカルロスには及びませんのあしからず。ザンデルリングの基本は不器用な棒の振り方でした。さらに後半は一転、カラヤンぽい棒の握り方、からだの使い方をしていた部分もありました。いろんな部分をヒントにはしているのでしょうね。こちらが意識しただけの話だと思います。そして、さらにどーでもいいことですが、ふとした顔の表情が父君に似ています。)

後半のブラ1。
こちらは弦楽器16型で通常配置。ティンパニは右側に配してモダン楽器を使用。

第一・第二ヴァイオリン横並びに配置したことの効果からか弦楽器に厚みを感じました。
しかし、この作品での感銘はここまで。
どんどん前に行こうとする推進力で音楽の呼吸感が後退。よってブラームスの美しい旋律が浮かび上がらない。
「押し」一辺倒ではなかなかキツい。
また金管の合いの手の音量が大きく、肝心の盛り上りの場面でも音量が変わらない。
ダイナミクスレンジが乏しく聴こえたのも残念でした。

さすがにブラームスとなると「マス」の力だけでは太刀打ちできず、「個」の力があってはじめて「マス」パワーとなるのでしょうか。サッカーの本田圭佑選手のいっている言葉、よくわかります。音楽に置き換えると表現力不足というのでしょうかね、踏み込みの浅さを感じました。それを手綱で操縦するのは指揮者。

指揮者の若さというのが悪く出たのかも知れません。この指揮者が近い将来、大きなポストを得るようには思えませんでした。

アンコールには「ハンガリアン5番」。
こちらはやりたい放題の面白い演奏でしたが、ブラ1で感じたことは払拭できませんでした。

終演後は謎の(?!)一般参賀。指揮者へのソロカーテンコールをいくらなんでも安売りしすぎな感じもしました(笑)
しかしながら、オケにも大きなキズはなく、爽快な演奏会でした。

週末には同演目が大阪ザ・シンフォニーホールでも開催されるようです。快演、期待が持てますよ!







昨年の11月に収録されたヤンソンス=バイエルン放送交響楽団とのベートーヴェンから、3~5番がNHK地上波にて放送されました(BSではチクルス全曲を年始に放送済み)。



5番は実際の演奏を聴いていますが、
改めて振り返ってみると、ヤンソンスはいろんな箇所で、特に金管を付け足したりして、現代的なベートーヴェン像を描いています。
そんなところで、貢献しているのが弦セクション。バイエルンの弦は、一流オーケストラと言われるだけあります。
そして、オーボエの若いトップ。この人も立派です。

しかしながら、相当部分で編集されていることに気付きます。そのぶん上手になっているのですが、ライブではなかでもホルンはあんなに美しく鳴っていません(5番のフィナーレではそれでも誤魔化し切れないミスがあります)。かくして、あまりいい印象ではなかった5番はやはり冷静に振り返っても個人的には満足のできる演奏ではありませんでした。

けれども3番なんかは素晴らしい演奏に思います。やはり一流オーケストラなんだなあ、と。そして、残念ながらライブで聴いていなかった…。ちっ。

また、一連のチクルス中、二夜接した感想の中で大きく印象が変わったのが、スペシャルエキストラとして参加したベルリンフィルのライナー・ゼーガースのティンパニの素晴らしさ。




バイエルンの首席はところどころ打ち込みタイミングがずれていたりして不自然に聴こえるところが、ゼーガースは打ち込むタイミングが完璧。よってオケも完璧に揃う。アインザッツが綺麗に纏まるので演奏自体がワンランク上に聴こえるのです。そして、オケ全体の音色との溶け込み見事!淡々と叩いている印象だったゼーガースのまさに職人技を堪能しました。

しかし、あくまでも地上波音源。BSより、そしてオーディオシステムより当てにできないのも事実です。

今年のクラシック演奏会チケット。
売れ行きが極端です。
シビアですね~。

【勝ち組】
◎ベルリンフィル…来日オーケストラのチケット争奪戦の王者の貫禄。しかし関西公演は先日、イープラスより先着順先行の在庫がありますよ♪とお知らせメールがありました。

◎ウィーンフィルの交響曲チクルス…先行発売は約40分で全4回の公演が完売しました。こんなにすぐ売れるウィーンフィルは久しぶり?!なかでも第九は早い!
今年の東京公演は過去数年の反省を踏まえてか、交響曲を金曜日と日曜日に持ってきたこと、景気の上向きなどで普段はあまり演奏会に行かないアッパー志向の顧客の囲い込みに成功(セット券も早々と完売しました)、そしてコアなファンだけでなく一番費用を投下できるシニア層に親しみやすいベートーヴェンであること、などが勝因でしょうか。
こちらは大阪・名古屋・川崎もすでに完売。しかし東京は一般発売などまだチャンスはあります。

【好調】
◎コンセルトヘボウ管…オケのブランド戦略、ヤンソンスの日本での人気、などが勝因でしょうか。東京3公演のみ、奇をてらわないプログラム、そして、人気作品チャイ5は文化会館だけにしたことも売れている要因でしょう。ウィーンフィル、ベルリンフィルの裏番組となってしまったにも関わらず見事にネックを解消です。

◎パリ管…そこそこの売れ行きです。しかし、2011年の来日時は完売していたような…。

【不調】
◎ウィーンフィルのピアノ協奏曲…交響曲に対してこちらは不調気味。要因としては交響曲の煽りを受けて2公演ともに平日であること、スターピアニストではないこと、などが挙げられます。それでも、一般発売ではある程度巻き返せるのでしょう。

◎NHK音楽祭全般…スカラ座含め全く売れていません。マゼール、ティーレマン、ゲルギエフを呼んだ去年より見劣り感が否めないことや、N響の指揮者交代、スカラ座は日本では未知数なドゥダメル、そしてなにより大物が大挙として押し寄せる今秋に備えての買い控えも考えられます。

◎ミラノ・スカラ座(NBS)…音楽監督バレンボイムが来ないといけませんね。さらに「ファルスタッフ」とは渋く行き過ぎ?名古屋の特別演奏会も売れていない様子。ただし大阪は新フェスティバルホールの勢いも手伝ってかそれなりに売れています。

◎ニューヨーク・フィル…早すぎます、売り出しが!また、価格も高い!!さらにプログラムが微妙(笑)東京でも現代曲にはかなりのアレルギーがあるようです。個人的にベト1なんかはアメリカのメジャーオケで聴ける数少ないチャンスと思っています。

【企画没?】
◎ドイツカンマーフィルのベト全…ジャパンアーツから何の音沙汰もありません。みなとみらいの「フィデリオ」と地方公演のみなのでしょうか?ウィーンフィルのチクルスとタイミングが被っているので「発売時期をずらした」と思いたいです。

◎ケルン・キュルツェニヒ管…来年2月の予定でしたが、主催者のHPから削除されています。かつてギュンター・ヴァントが活躍したドイツのオケ。ブルックナーなど渋く聴かせてくれる予感がしただけに残念。
マルクス・シュテンツとのコンビではまともに集客できないと判断したのでしょうか。ドゥネーブ=シュトゥットガルトでも苦労していましたからね。MTT=SFSOの来日を実現してくれたAMATIがオケ公演から撤退しないか心配です。

◎ベトナム国立交響楽団…九州公演が集客難で取り止めになりました。秋の来日はカジモトですから実現すると思います。でも、このオーケストラへの関心有無ではなく、「集客難」による来日中止、という事実は重く受け止めないといけません。
これまではチケットが売れていないと「得チケ」という一つの流れがあって、定価購入をしていても「仕方がない」と割り切り、行きたいけど…というときは背中押しに繋がっていたのですが、「売れなければ来日中止」という最悪の事態を想定しなければならないのか、と切に心配です(今回はシステマテックな販売手法を構築していたかどうかは存じていません)。来日情報を聞いて心を踊らせ、詳細発表をワクワクして待ち望み、チケット購入戦略&資金繰りをして無事チケットを取得して…という期待の中で「中止」となればこれは悲しいことです。




………………(以下引用)……………………

ベトナム国立交響楽団が5月30日~6 月6日の日程で、九州5会場で予定してい たコンサートがすべて中止になった。主催 者によると、集客難が理由。海外のオーケ ストラが集客難でツアー全体を中止するの は異例。

中止は▽5月30日=福岡市・アクロス 福岡▽同31日=鹿児島市民文化ホール▽ 6月1日=佐賀県鳥栖市民会館▽6月3日 =長崎市・長崎ブリックホール▽6月6日 =熊本市・県立劇場--の5公演。

ベトナム国立交響楽団は1959年の設 立で、マーラーの交響曲演奏を成功させる など同国の音楽文化を象徴する存在。20 09年から日本人指揮者の本名徹次さんが 音楽監督・首席指揮者を務めており、今回 の九州ツアーも本名さんが全公演指揮の予 定だった。

主催の、在九州の有志で組織した九州公 演実行委は「各会場とも十分な集客が期待 できず、名門オケの名誉を傷つけないよう 撤収を決めた」と説明している。前売り券 の払い戻しなどの問い合わせは実行委09 0・4778・0650。(毎日新聞)
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主催者の採算、高価格化、適正価格とは?…、いろいろな問題についてはまたの機会に触れたいと思います。

●小澤征爾

指揮者の小澤征爾さんが開校したスイス国際 音楽アカデミーは11日、22日から始まる今 年のレッスンに小澤さんが参加しないことを決 めたと明らかにした。インフルエンザにかかっ たためという。

関係筋によると、小澤さんは総監督を務める 音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル (SKF)松本」(8月12日~9月7日)で の公演を重要視。SKFを控え、体調を万全に 整えたい意向とみられる。

小澤さんは2011年のレッスンに参加した が、12年は体調不良のため不参加。昨年と同様、今年も山田和樹さんが代わりに指揮を執る。(共同)

◎体調を整えて、フルコンサートを指揮してもらいたいものです。


●「謎」でも何でもなかった!虚偽はダメでしょう!プロ野球統一球の仕様変更

「公然の秘密、そう言ってよかっただろう。日本野球機構(NPB)が11日、統一球の飛距離を出やすくしたことを認めた。本塁打数が明らかに前年より増える中、「ボールの仕様を変更したのでは…」との指摘を受けながら、NPBもボールの供給元のミズノも“疑惑”を否定し続けてきた。言葉を翻したことの驚きとともに、それ以上に不信感が募る。

「昨年より打った感じがいい」。そんな感想が現場ではあふれていた。各報道機関が真偽を問い合わせても、「従来と変わっていない」。その答えは、本質的にいえば「虚偽」だったことになる。

本来、統一球はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)をはじめ、飛びにくい国際球への対応のために導入された。ただ、国内のプロ野球で本塁打が激減し、「魅力が減った」との声もあった。あげく、今春の第3回WBCでは相変わらずの長打力不足を露呈した。

NPBが自らの過ちを認め、変更した時点で公表する道があったのも事実だ。スポーツジャーナリストの玉木正之氏は「日本の野球が『このようにしたい』ということを、隠す理由が分からない」と憤りを隠さない。

大相撲の八百長事件や柔道界のセクシャルハラスメントが問題視されている中での“失態”。野球は、ソフトボールとともに2020年夏季五輪での実施競技への復帰を目指してもいる。影響がまったくないとは言い切れないのではないか。今後は誰も言葉を信用しなくなるということを、NPBは重く受け止めてほしい。」(産経新聞)

◎どうして公表しなかったのか、しっかり説明して、コミッショナーは辞任されたし。







秋のクラシック演奏会におけるチケット発売がピーク。
あんなものや、こんなもの。
中でも、来日公演のチケット取得難易度が横綱格のベルリン・フィル(というより、近年で早々に完売するのはベルリン・フィルと小澤サイトウキネンくらい)。首都圏3公演の一般発売がありました。

結果はまさに瞬殺。
一瞬のもたつきでさえ命とりとなる早押し競争。
ここまで来ると我々シロートではなかなか勝ち目はありません。

その後、売りに出るわ出るわのオークション。
所謂、転売屋、そしてそれに乗っかる儲け優先の素人やオークションマニア…。

もうなんとかならないものかね~
と思ってオークションサイトを眺めていると、殆ど定価プラスアルファにしかなっていない。
1枚40,000円のチケットがペアで110%位。
下手すると定価割れ、または定価でも総スカンなども(笑)

ヨシヨシ、これで良いんです!
儲からないとなればプロは手を引いてくれます。素人も実需以外では買わないでしょう。そうすると次回以降は取得がしやすくなる、という好循環。

実際、お金にはシビアと言われる関西。
ベルリン・フィルの西宮公演はホール先行先着順発売にて座席さえこだわらなければ楽々買える状況。

こうなれば、需給バランスが崩れ、値崩れを起こし、次回以降はこういうことが心理的な牽制となり投機目的の購入が減る、
という流れになります。

不況下ならば底堅いベルリン・フィルチケットの転売も、株式などの投資が上昇トレンドにある今、チケット転売で2倍や3倍になるならまだしも数千円の利益では旨味がない。これもアベノミクスの恩恵かもしれません(笑)

本当に聴きにいきたい人こそが正規で取得できるようになればいいなあと思います。

阪神タイガースの黄金ルーキー藤浪投手のピッチングをはじめてゆっくりみる事ができました。
ロッテ相手にプロ入り最多の117球、5回2/3を井口のソロ本塁打を含む被安打12で3失点。
非力な打者に本塁打を打たれた訳ではく、好調井口相手ですからソロはOK。
それにしても被安打12とはどう解釈すれば良いのか?(笑)
拙攻に助けられた、というべきか、逆球・荒れ球のお陰というべきか。
しかし、ここぞの場面で併殺にとれたりできるタフな精神力はすごいの一言です。



さて、日本式野球がメジャー流ベースボールを取り入れ、国際規格を目指しているのはWBCの影響、そして何よりも野茂を筆頭とする日本人メジャーリーガーの活躍によるものでしょう。

謎の多い統一球問題や
「ど根性」完投が良しとされていた投手の球数100球制限などはその最たるものの一つです。

来年度からは、イニング間の投手のキャッチボールも禁止されるとか。


そんな中、和製野球用語というのが沢山存在します。

速球はストレートというのが日本式。しかし、fast ball。
また、四球はフォアボール(4balls)。これは base on balls。

などなど枚挙に暇がありません。

けれども、野球を観ていて特に違和感があるのは、投球カウントの言い方。
私なんかは、頭ではわかっているけど未だに「カウントツースリー」と言ってしまいます。
これは私だけでしょうか?(笑)


このようなお話は、
ヤクルトでは野村監督の下主砲を務め、巨人、そして阪神では主に代打で活躍された「広澤克実」さんのアメブロで述べられています(論点は違いますが)。
一人の野球ファンとして勉強になる独自の視点。
特にタイガースファンの方は必見です。(良かったら検索されてみてください)


さあ、首位再奪取、というより、交流戦前のドーム被3タテ辺りからぎこちない試合運びが目立つ読売のお陰で首位に押し出されてしまった形のタイガース。
勝負どころはまだまだ先。
その時のためにも、チームの足場を固めて貯金をコツコツ作っていきましょう!!!








ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調作品37
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」

ピアノ:インゴルフ・ヴンダー
管弦楽:ウィーン交響楽団
指揮:大野和士

S¥19,000 A¥16,000 B¥13,000 C¥10,000 D¥7,000 (SAは安売り有り)

(2013.5.15、東京・サントリーホール)
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指揮者大野。
今年の5月にウィーン響デビュー。
定期ではブラームスのコンチェルト(庄司)とマーラーの5番。

一方のヴンダーは、別の指揮者で今年、同作品をウィーン響と共演。

と、あからさまに「日本」仕様の演奏会。
なぜこの公演のチケットを買ったのか?と自暴自棄になりながら、また、ジャパンアーツの来日プログラムの浅はかさに辟易しながら会場へ。

エロイカなんかはいつ練習したんでしょうか?

ウィーン交響楽団の使用楽器は、ウィーン式のそれでした。
ホルン、オーボエ、ティンパニは認識できました。
ホルンはヘンテコな音を時折出し、エロイカの聴かせ処ではガッカリでしたが、それでも上手くきまると何ともまろやかな「ウィーン式ホルン」の音でした(音を外しまくるホルンはウィーンフィルでもありますからね)。
エロイカではホルン三番奏者として、ウィーンフィルにもエキストラで出演しているマルクス・オプマン。少しテンションが上がります。

しかし、安全運転というか、見るからに指揮者とは上手くいっておらず、オケが勝手に演奏していたように思われました。
何ら聴かせ処のない平凡すぎるエロイカ。
アンコールのウィンナワルツ(ワルツ「春の声」)なんて愚の骨頂。こんな酷いアンコールならやらないでよかったのにね、大野さん。
ウィンナ・ワルツなんて日本人にはセンスが無いんだから、無理してやらなければいいのに。
大野さんも釈迦力に指揮しすぎ!あれでは典雅な調べは出てこない。
ポルカ(「トリッチ・トラッチ」)も全然乗れてない。おしまいの雷鳴と雷光では、打楽器がヤケクソに叩いていましたね(笑)←抗議?それともノリ?

ちょっと大野にはガッカリです。
レパートリーも幅広く、決して充分とは言えないリハーサルをもってしても演奏会をある一定水準でまとめあげるのが仇となり、器用貧乏になっているんじゃないかなあ。事務局や招聘元から、やらされて感も垣間見えました。
都響の時も、詰まらなく感じて前半だけで帰ったことを思い出しました。

それから、ジャパンアーツ。
ソリスト、しかも日本人、または海外の若手をくっつけてのコンチェルト、
後半は、幻想、ブラームスの3番以外、ベートーヴェンの奇数ナンバー、チャイコフスキー5番か6番、ドヴォルザーク9番、そしてマーラーなら1番か5番。
このパターンばかり!
あと、余談ですが、イルジー・コウトを呼ぶのもやめようね、ジャパンアーツさん。

まだ、カジモトの方が意欲的に映るのは私だけでしょうか?(笑)






イタリア、ルネサンス時代の巨匠ラファエロの展覧会に上野の国立西洋美術館いきました。

日本でこれだけのラファエロ作品が一同に集められるのは初めてという稀少機会です。

初期作品から中期のフィレンツェ時代、そして巨匠とされるようになるローマ時代と体系的に並べられています。

中でも、色彩や立体感、背景の奥行き感などが素晴らしいフィレンツェ時代の作品に感銘を受けました。

ローマ時代はバチカンに行かないといけませんね。

ラファエロの生きた時代は、ダ・ヴィンチやミケランジェロという巨匠に囲まれ、イタリア芸術の一大時代ですね。

今年は、日本におけるイタリア年、ということもあり、美術では同時開催のダ・ヴィンチ展、オペラはスカラ座、トリノ王立劇場、フェニーチェ歌劇場と、正にイタリアに触れられる絶好機です。(オペラはヴェルディ・イヤーもありますが)

調子に乗ってダ・ヴィンチ展にもいこうかな?と思っていたのですが、途中で疲れてきてそちらはパスしました。




BMW presents
ミュンヘン・フィル来日演奏会2013

・ワーグナー:「タンホイザー」~序曲、バッカナール
・ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」~《前奏曲》と《愛の死》
・ブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」

~アンコール~
ワーグナー:「マイスタージンガー」第一幕への前奏曲

管弦楽:ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ロリン・マゼール


S¥26,000 A¥22,000 B¥18,000 C¥14,000 D¥10,000
(2013.4.18、東京・サントリーホール)
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チェリビダッケ時代以降しばらく来日が途絶えていたミュンヘンフィル。しかし、2007年11月、2010年3月、そして今回と近頃は概ね3年周期で来日してくれています。

ティーレマン退任騒動によるゴタゴタで、老巨匠に助けを求め、音楽監督ではなく2015年までの首席指揮者としてなら、と受諾したマゼール。既に2015年からはゲルギエフが着任することが決まっています。
御齢84歳マゼールの任期と当団の来日周期を考慮すると最初で最後の同コンビの来日公演になりそうです。

東京では3公演。ベートーヴェンや「ハルサイ」等、魅力的なプログラムが並ぶ中から私が選んだのは(全部いきたいんだけどチケット代が高額すぎる)、ケンペ、チェリビダッケやティーレマンと、数々の名演を繰り広げてきたこのオーケストラのトレードマーク、ブルックナー。
前半の管弦楽曲、後半にもその副題からも因果関係のある「ワーグナー」プログラム。
言わばドイツ音楽の王道、そして、このオケの看板プログラムです。

まずはタンホイザー。
冒頭のクラリネットはやや軽めで、伴奏のはずのホルンが強い。弦楽器もややばらついた感じで、オケのバランスの悪さが気になりましたが、途中からは持ち直し。ティンパニの強打が格好よかったりするところがマゼールらしさ。
けれど、バッカナールは不要。序曲として華やかに終わってほしい。でも、それは好みの問題。

しかし、弦楽器。以前はもう少ししっとりとしていたような気がしましたが、かなり乾燥したサウンド。こんな感じだったかなあ?

続く「トリスタン」。
ここでも弦楽器はややバラけて、乾燥したサウンド。けれど、オケ全体のバランスの悪さも解消し、よく歌わせていたのはマゼールの手腕でしょう。
前奏曲での強奏箇所での纏まり感、金管のパワフルさ、そして、「愛の死」における押しては引いてやがて訪れる恍惚な官能美。馬なりのままのオケから透明感を引き出したもメスト、弱音美と弦楽器のしっとりさからからうねりをひぎだしていたティーレマン…等、これまでもこの作品を聴いてきましたが、今回のそれこそがワーグナーの世界観だと思いました。背筋がゾクゾク。まさに巨匠の業。

そして、後半のブルックナー3番。
この作品を外来オケが、それも一戦級のオケが取り上げるのは、そうそう機会がありません。10年ほど前のマズア=ニューヨーク・フィル以来?!

第一楽章では改めて弦楽器がばらついて聴こえたり、コンマスが一拍フライングを繰り返したりと、どうもまとまりの悪さが耳につきます。また、遅すぎるテンポも気になりました。
しかし、金管はパワフルだし、上手い!
よく見るとトランペットは1番、2番ともにアシ付きで4発。これは正解ですね。

その金管軍は、スケルツォ以降でさらに威力を発揮。フィナーレでは怒濤のコーダを築きあげます。マゼールの指揮も、アダージョまでは何時間かかるんだ?というテンポから第三楽章からはギアチェンジ。決して多くの巨匠にみられがちな晩年様式とは一線を画す作品運び。

下手な指揮者にかかると退屈な、盛り上がりも築けないことに遭遇してしまうこの作品をよくここまで聴かせ、そして、纏めあげることができるものですね。凄いっ!
弦楽器に不満を抱きつつも、マゼールの音楽にしっかりと反応できるオケも立派です。

ブルックナーのあとに、なんと「名歌手」。ティーレマン時代にも来日公演の都度アンコールに取り上げていたこの作品。嬉しいプレゼント。
クナを思い起こさせるテンポ運びで最後はマゼールの真骨頂ともいうべき閃きと確信による頂点への導き。
サントリーホールがここまでのスタオベで沸いたのははじめて見たような気がします。

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ミュンヘン・フィルの弦楽器。
思い返してみると、ティーレマン時代はもう少し艶があったものの弦楽器はややバラけて乾燥したサウンドだったようにも思います。誤解を恐れずにいうと、やや野暮ったい、昔ながらのサウンドといいますか…。垢抜けていない分、そうおもうのかも知れません。しかし、よく言えば、「アジ」ですね。

バイエルン放送交響楽団は高精度な弦楽器と柔軟性に富んだ現代サウンド。
ミュンヘン・フィルは高性能な金管軍にややバタ臭い「アジ」と豊かな音楽性。
この二つをジョイントするとスーパーオケになるのでしょうが、それぞれの個性を楽しめるミュンヘン市民が羨ましい!!










・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
・ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14

ヴァイオリン:三浦文彰
管弦楽:シュトゥットガルト放送交響楽団
指揮:ステファヌ・ドゥネーヴ

S:6,000 A:5,000 B:8,000 C:5,000
(2013.4.10、東京・サントリーホール)
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調子に乗って2日目も行きました。

前半のブラームス。
昨日は好調だったのに、ホルンはボロボロに不安定。つられてフルートも強く吹く意識がありすぎるのか、音程怪しく歌心にも欠けるなど、
アンサンブルやチームワーク重視のブラームスとなるとやや粗がみえます。

対してソロの三浦君。
アイドル系のソリストかとおもいきや、なかなかどうして。
音程も正確、体型から予想する頼りなさに反し音量も豊か。
ソリストとしてややコンクール的な感じがしましたがそこはまだ若い。これから。
しかし、人間性はわかりませんが、樫本大進のようにコンマス転向したほうが成功するかもね。
でも、期待できます。
ホンモノ、と認定しましょう(笑)

幻想は、前日のような響きの巧さはやや後退していたものの、水準以上。
このオケはフランス音楽向きか。

アンコールには、またしてもファランドール。

全体的にこの日は、オケの響きが混濁し、分離も悪く、各ソロパートもやや精彩を欠いていた気がしました。
ツアー最終日でお疲れだった?

いいオケでしたが、
2日連続で聴いたからか、底がみえた感じも否定出来ません。

しかし、楽しめた2日間でした。


時間が経ちすぎた更新なので、自分のメモとして。