・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92
・ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68
管弦楽:ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ミヒャエル・ザンデルリング
S¥13,000 A¥11,000 B¥9,000 C¥7,000 D¥5,000
(2013.6.25、東京・サントリーホール)
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名匠クルト・ザンデルリングを父にもち、二人の兄も指揮者であるミヒャエル。
今日もジャパンアーツ得意の名曲プログラムです。
ベト7は若さや快活さみなぎる快演。
対抗配置14型、コンバスは6。ティンパニは左手に配したピリオド楽器。
第一楽章主題のテーマでのホルンの立たせ方、
第二楽章でのおもいきったテンポの落とし方、
第三楽章~第四楽章でのスリリングで疾風怒濤のような盛り上げ方など
個人的な好みかも知れませんが「こうしてほしい」という箇所で期待に応えてくれたのは嬉しかったです。
ベト7はリズムの交響曲ですから。
また、オケも「個」の力ではそれほど感銘は受けませんでしたが「チーム」の力はなかなか。ドイツのオーケストラの懐の深さも感じました。
しかし、悪く言えば「カルロス・クライバーのパクり」とも思えるふしもないではなく、そのような天才的な閃き、というのは持ち合わせていないのかも知れません、この指揮者。
(カルロス・クライバー!と思ってザンデルリングの指揮をみると時折同じように棒を持ったり(笑)背の高さなどもオーバーラップしたり(笑)そういえば不細工ではない容姿や偉大な指揮者を父に持つ、という点も共通していたり…。尚、指揮ぶりの格好よさや華麗さは全くカルロスには及びませんのあしからず。ザンデルリングの基本は不器用な棒の振り方でした。さらに後半は一転、カラヤンぽい棒の握り方、からだの使い方をしていた部分もありました。いろんな部分をヒントにはしているのでしょうね。こちらが意識しただけの話だと思います。そして、さらにどーでもいいことですが、ふとした顔の表情が父君に似ています。)
後半のブラ1。
こちらは弦楽器16型で通常配置。ティンパニは右側に配してモダン楽器を使用。
第一・第二ヴァイオリン横並びに配置したことの効果からか弦楽器に厚みを感じました。
しかし、この作品での感銘はここまで。
どんどん前に行こうとする推進力で音楽の呼吸感が後退。よってブラームスの美しい旋律が浮かび上がらない。
「押し」一辺倒ではなかなかキツい。
また金管の合いの手の音量が大きく、肝心の盛り上りの場面でも音量が変わらない。
ダイナミクスレンジが乏しく聴こえたのも残念でした。
さすがにブラームスとなると「マス」の力だけでは太刀打ちできず、「個」の力があってはじめて「マス」パワーとなるのでしょうか。サッカーの本田圭佑選手のいっている言葉、よくわかります。音楽に置き換えると表現力不足というのでしょうかね、踏み込みの浅さを感じました。それを手綱で操縦するのは指揮者。
指揮者の若さというのが悪く出たのかも知れません。この指揮者が近い将来、大きなポストを得るようには思えませんでした。
アンコールには「ハンガリアン5番」。
こちらはやりたい放題の面白い演奏でしたが、ブラ1で感じたことは払拭できませんでした。
終演後は謎の(?!)一般参賀。指揮者へのソロカーテンコールをいくらなんでも安売りしすぎな感じもしました(笑)
しかしながら、オケにも大きなキズはなく、爽快な演奏会でした。
週末には同演目が大阪ザ・シンフォニーホールでも開催されるようです。快演、期待が持てますよ!








