魔神の手 | 誰が名付けたボブ日記

誰が名付けたボブ日記

ボブ日記とは人間の高みに達する為にあえて低俗な事を書いています('ε'*)ボブ自身高貴で可愛いですが、人前でtin×2を晒す覚悟で書いています\(^o^)/



今日も昨日と同じ午後だ・・・


相変わらずTVからは人を不安にさせるニュースが流れてくる


〈・・・北アフリカの干ばつは深刻で餓死者は30万人に達する見込み・・・・・・〉


〈・・・の報告によると地球のオゾン層の破壊は深刻でありこのままでは・・・・・・〉


〈中東では一触即発の状態が続き・・・〉


明日も今日と同じ午後がやってくるだろう・・・


僕はと言えば去年死んだ親父から受け継いだこの古本屋でのんびりと読書を楽しんでいた


まだ34歳なのに年寄り臭い奴だと友人には言われてるが僕は本と本の匂いが好きなのだ


取り敢えずこの生活に不満はない


ガラッ


「いらっしゃ・・・」


「よ・・・よお高崎・・・久し振りだな・・・」


「加藤!12年ぶりだな」
「大学を卒業して以来じゃないか」


「実は・・・お前に重要な話があるんだ・・・」
「ちょっと顔をかしてくれないか・・・?」


「い・・・いいけど・・・」
「何だか深刻そうだな・・・」





「おーいまゆみー」


「なーにアニキ?」


「ちょっと出掛けてくる、店番を頼むね」


「えーっいいけど・・・バイト代はもらうからね」





「加藤・・・何かあったのか?そんなにやつれて・・・」


「じ・・・実はお前に買ってもらいたいものがあるんだが・・・」


「何だって・・・」
「セールスマンでも始めたのか?」


「そんな事じゃない!!」
「とにかく・・・これを見てくれないか・・・」


パカッ


「お前に買ってほしいのは・・・これだ!!」


「気持ち悪いな本物のミイラか?」


「もちろん本物だ!!」
「本物の・・・【魔神の手】だ!!」
「俺は半年前に考古学の研究でマカオに飛んだんだが・・・」
「現地の骨董屋でそのミイラを見つけた時は驚いたよ」
「作り物の怪物のミイラはよくあるがそれはどう見ても本物にしか見えなかった・・・」
「太古の怪物なら凄い発見だ!!」
「しかし骨董屋の女主人はどうしても売ろうとしなかった!買わない方が身のためだとか言ってな」
「俺は結局それを盗み出したんだ、どうしても欲しくなってな!」
「箱を開けてみると中には一冊のノートが入っていた・・・」
「そのノートにはミイラに関する研究記録が記してあったんだ・・・誰が書いたか不明だが」
「それによるとミイラは【魔神の手】と言っていつどこで発見されたかその生物が何であるかも不明らしい・・・」
「ただ分かっているのは多くの人物の手を転々としてきたことと・・・」
「それが持ち主の願い事を何でも叶えてくれる魔力を持っている事だ!!」
「3つまでならどんな願いでもな!!」


「おいおいそりゃどっかで聞いた話だな」
「【猿の手】の間違いじゃないか?」


「あの話はこの『手』をモデルにしたものかも知れない・・・」
「色々言うよりその効果を試してみたらどうだ?」
「どんな願いでも叶えてくれるぜ・・・」


「ふんっ面白いなどうやったらいいんだい?」


「その【魔神の手】と握手するように握って願い事を言えばいい」


「よーし何を願おうかな?」


「おい待て!!!」


「な・・・なんだい?」


「い・・・いや最初の願い事はなるべくささやかな物にしとけ」
「その方がいい・・・」


「わかったよそれじゃ・・・」
「願わくば・・・一万円くれ!!」
「わっ!?」
「手・・・手が動いた??」
「手が切れてる・・・ツメでやられたんだ!」
「どういう事だこれは・・・」


店員「コーヒーお入れしますね」
「あ!!」


「あぢ~~~~」





店員「本当に申し訳ございません」
「これはクリーニング代ですどうぞお許しを」





「・・・一万円だ!!」


「ほら・・・願いが叶っただろう?」


「こ・・・こんな事偶然だろう?ハハハ」


「偶然でこんな事が起こると思うか?」


「あっ!!」
「お前・・・その手の傷は・・・?」


「想像通りだこの手にある3つの傷は願い事をした時ついたのさ」


「・・・で、願い事が叶ったのか?3回とも」


「あ・・・ああ、もちろんだ!」


「願いが叶ったとしてもあんまり幸福そうじゃないな」


「・・・・・・その通りだよ」
「教えてやろう・・・・・・」
「その【魔神の手】は願いを叶える代わりに災いをもたらすんだ!!!!」
「願いをかけた者だけじゃなく他の関係ない人間も巻き込む災いをな!!!!」


「何だって・・・」


「お前は今一万円を手にいれたがそのために火傷するとこだったろ!」
「この店からしてみれば一万円の損害って事になる」
「その程度で済んだのは願い事がささやかだったからだ!」
「ところが人間の欲望ってやつは限りないからな」
「大きな願いをすればするほど代償も大きいものになる・・・」
「研究ノートに書いてあったが1930年代にドイツでこの【魔神の手】を手にいれた男がいたそうだ」
「その男がかけた願いはドイツの支配者になる事だった」


「まさか・・・ヒトラーか!?」


「そういう事だよ」
「その【魔神の手】は今まで何十人もの手に渡った・・・東洋、西洋、北半球、南半球の区別なくだ!」
「各人各様の願いはそれぞれ叶えられたが必ず悲劇をもたらしたんだ」


「お前は・・・不幸になると分かってて何を願ったんだ・・・?」


「その『手』には人間の欲望を引き出す魔力もあるらしい・・・」
「どうしても願いをかけずにはいられなくなるんだよ!」
「最初に望んだのは大金だ」
「まぁ誰でも考える事だな」
「すると家が火事で全焼した・・・家族は皆焼け死んだよ」
「火災保険と生命保険で合わせて2億手に入ったがな・・・」
「二つ目の願いは女だ・・・俺は前から好きだった女が自分の物になる事を願った・・・」
「もちろん願いは叶って俺はその女と結婚したよ」
「ところがその女はひどい女だったんだ!家事はしないし男はつくる・・・」
「おまけに父親はヤクザの親分だった!離婚したら命は無いって脅されたよ・・・」
「女房は勝手にサラ金で借金して俺の財産を食い潰していったよ・・・最初から金目当てで結婚したんだろう・・・」
「ある日我慢できなくなって【魔神の手】に3つ目の願い事をしたんだよ『あの女と縁が切れますように』ってな!!」


「で・・・どうなったんだ!?」


「その晩女房は階段から落ちて死んだよ!」
「事故死だったのに女房の親父は俺が殺したと思ってて・・・」
「俺は命を狙われているんだ!!だから少しでも金が必要なんだよ逃げるのに・・・」


「何だ・・・そんな事ならこんな物売りつけなくても少し位・・・」


「いや!!この『手』を手放したいんだ!!」


「それなら捨てるなり焼くなりすれば・・・」


「ダメなんだ!!何度捨てても焼いても次の日には俺のそばにあるんだよ!!」
「【魔神の手】を手放すには誰かに譲るか盗まれるか・・・本人が死ぬしかないんだ!!」








「それでこんな物に20万出しちゃったのーーーー?」
「こんなの買って祟られたらどうすんのよ!!」


「あいつも困ってたんだ、助けてやらなきゃかわいそうだろ!」


「ホントにアニキはお人好しなんだから!!」
「もしかしてほかに何か願い事をしたんじゃないでしょうね・・・」


「それが問題だったんだ、俺は今の生活に不満は無いからな」
「平和で豊かな日本で一日中本に囲まれて暮らせるなんてホントに俺は幸せだよ」


「アニキは欲が無さすぎるの!そんな人珍しいよ」
「でもよかった!変な願い事されてとばっちり受けたくないもんね!」


「いや二つ目の願い事はもうしたぜ」


「えー!?」
「でもそれって願い事をすると災いを招くんじゃ・・・」


「確かに今まではそうだったらしいけどな・・・」
「でもそれは願い事の仕方がまずかったと思うんだ・・・」
「個人的な欲望を叶えようとするから『この世界』に歪みが出て災いを招くんじゃないかな、とにかく願いが叶う事は確かなんだから・・・」
「不幸を絶対招かないような言葉を選んで願い事をすればこのミイラも役に立つはずじゃないかな」


「それで・・・」
「一体なんて願い事をしたの?」


「こう願ったんだ・・・」
「『未来に希望がありますように』ってね」
「どうだ?【魔神の手】もこれじゃ不幸の招きようがないだろ?」


「そーねーでもあんまり抽象的すぎて効果無いんじゃない?」


「ま、そのうちわかるだろ!」
「さて3つ目の願い事をするかな」


「え!?3つ目って何を・・・!?」


「決まってるだろ!」
「【魔神の手】よ願わくば・・・」
「消えてなくなれ永久に!!」


ボッ


「わっ!!」


「大丈夫アニキ!?」


「あ・・・ああ全然熱くなかったよ」
「これでこの先人生を狂わされる奴もいなくなるってわけだ」
「どうして今まで誰もこうしなかったのかな?」


「きっとアニキみたいな人がいなかったからね」






あれから一ヶ月・・・今日も昨日と同じニュースが流れ・・・


〈干ばつの被害が北アフリカ地方には恵みの雨が降り・・・〉


〈・・・研究所の報告によるとオゾン層の穴はほとんどが塞がりつつあり・・・〉


〈・・・中東の緊張状態は完全に解かれ平和条約が・・・〉


〈・・・経済は全世界的に向上しています〉


僕はのんびりと読書を楽しむ・・・明日も今日と同じ午後がやってくるだろう


もちろん生活に不満はない






終わり





















































ちなみにボブなら・・・女だな。ヤりまくりのハーレム願う


んでヤクザに捕まり、無修正DVDの男優やらされる


もうヤりたくなくても強制的にヤらされ


「もう女の裸なんか見たくねーよ!助けてくれ」


となるヽ(o´3`o)ノ







真・終わり




























































・・・・・・ってなりそうやん?


だけどボブって喧嘩も強いし、ほんとはヤクザなんて全然怖くなくて、性欲も底が見えないくらい強いから、ヤられた女達がみんなボブに心酔してボブラム国の人民が増える


そうなると結果的に中国、アメリカ、EU等の国が驚異を感じるし、女達もボブラム国(千葉)に流れる難民問題に!←唯一の不幸


ボブ自身はニワトリのように毎日ウハウハ状態でヤりまくってるし不幸になりようがない


「どうして今まで誰もこうしなかったのかな?」


「きっとボブみたいにエロい男がいなかったのね」


となるヽ(・∀・)ノ






絶・終わり































































後日談・・・・・・


あらゆる女とまぐわったボブのチ○コは魔力を持ちはじめる


ボブの生涯を終えた後、【魔神のチ○コ】として持つものを幸福にしたとかしなかったとか・・・・・・


となる⌒(ё)⌒






究極・終わり