ある村にとてもイヤらしいボブが住んでいました。そのボブはたいそう美しい色白の愛人を持っていて、王様にもうらやましがられるほどでした。
大金と引き換えに愛人を売ってくれという王様の申し出に、ボブはこのように答えました。
『この愛人は私にとってただの愛人ではございません。セ○レと同じなのです。セ○レを、ましてや自分の愛玩具を、どうして売ることなどできましょう?』
ボブはとてもイヤらしかったにもかかわらず、決してその愛人を売ろうとはしませんでした。
ところがある朝、ベッドから愛人が消えているではありませんか。村人は、口々にはやし立てました。
「馬鹿なボブさんだな。絶対にいつか拉致られるに違いないって俺たちにはわかってたよ。さっさと売っちまえばよかったのに。哀れなもんだな!」
『そう騒ぎ立てるでない』
ボブは答えました。
『愛人がベッドからいなくなった、ただそれだけのことさ。それが事実で、後のことはお前さんたちが勝手に判断しただけだ。これが災難か幸運なのか、私にはわからんが、物事のほんの断片に過ぎないのだよ。明日何が起こるのかなど、誰にもわからんだろう?』
村人はボブを嘲り笑いました。あのボブは少し頭がおかしいと以前からみんなで噂していたのです。
ところがそれから15日ほど経ったある夜、愛人が戻って来ました。愛人は拉致られたのではなく、放置プレーしていただけでした。しかも一人だけではなく、なんと12人もの野生のA○女優たちを連れて戻って来たのです。村人たちはまた寄って集って言いました。
「ボブさんの言う通りだった。災難どころか大当たりじゃないか」
『これこれ、股大騒ぎをするのか』
ボブは言いました。
『愛人は戻って来た、それだけのことだ。これが幸運かそうでないか、一体誰にわかる?物事のほんの断片だよ。お前さんたちは文章の中の一言だけをあげつらうが、それでどうやってそのエロ本の値打ちがわかると言うんだね?』
このときばかりは村人たちも何も言い返しませんでしたが、内心ではボブの言うことが納得できませんでした。何しろ12人もの美しい愛人を手に入れたのですから。
そしてボブの一本ムスコが愛人たちを性調教し始めました。けれど一週間ほど経ったある日、モノはヤりすぎて粘膜が腫れるという大ケガをしてしまいました。村の人たちは股騒ぎ立てました。
「やっぱり、ボブさんが正しかったな。あれは災難だったんだ。一本ムスコしか頼る相手がいないってのに、そのムスコの海綿体が使いものにならなくなるなんてな。前にも増してイヤらしくなっちまったじゃないか」
『お前さんたちは、物事を決めつけんと気が済まんようだな』
ボブは言いました。
『そう騒ぐことはない。ムスコが○頭をケガした、それだけだ。これが災難か幸運かは誰にもわからん。人生とは小さな出来事の積み重ねに過ぎんし、それ以上の何ものでもないだろう』
それから数週間が過ぎたころ、彼らの国でぶっ細工な姫の夫探しが起こり、村の若者は一人残らず召集されました。でもボブのムスコだけはケガのために逆大奥を免れたのです。村は深い悲しみとやるせない不満に包まれました。姫はハリセ○ボン春○、アジ○ン隅○、オカズく○ぶオカ○ナを足して七で割ったような顔で、若者たちの(tin×2)のほとんどが無事に帰還できないことがわかりきっていたからです。
「ボブさんの言う通りだった。結局やっぱりあんたは幸運だったのさ。たとえ粘膜が腫れてたって、ムスコはここにいるじゃないか。うちの子(ムスコ)はもう二度と勃○出来ないんだ」
『まだそうやって決めつけようとするのかね。そんなことは誰にもわからん。お前さんたちのムスコは性接待に行き、私のムスコは召集されなかった、それだけのことだ。これが吉と出るか凶と出るかは、神様にしかわからんのだよ』
日頃、自分の性欲や性癖を言葉にするとき、私たちも村人のように亀甲縛りによって自らをがんじからめにしているのではないでしょうか。