皆様、大変ご無沙汰しております。

いつの間にやら月日は流れ、気づけば秋が静かに戸を叩いております。あんまり静かでしたので、今年も気がつかぬまま冬を迎えるところでした。


と、申しますと今日も穏やかなように思えますが、実は市内で大変な事が起こりました。私が市長に就任以来、最大の事件にございます。

ことの始まりは、役所内での噂話。



ボブタウンに現存する最古の住居。城下町に聳える築300年の洋館の様子が、どうも変だというのです。

かつてこの洋館は、大きな権力を持つヴィッテルスバッハ家のお屋敷でした。彼らが失脚してから1世紀あまりの間、長らく空き家となっておりましたが…

最近、出入りする人を見たという職員がちらほら。これは気になります。



その日の夜、早速洋館を訪問しました。
到着した途端、空模様が豹変。ここで既に嫌な予感が致します。



やはり誰かいるのでしょうか。温かくて美味しい食事が用意されていました。

決して味見などしておりません。


ここで、頼もしい部下のヘイリーが到着しました。いかにも怪しげな扉を、静かにノックして入室。


出ました、賭博場です。やはりおかしな使われ方をしていました。

そして奥のエレベーターから3階へ。


ここはヘイリーがノック。勇敢です。

扉の奥にはなんとも悪趣味な部屋が。
既に逃げられた後でしたが、光るダンスフロアにシャンパンタワー…このオークション台は人身売買の為のものでしょうか。



きっとこんな感じでしょう。マフィアやら香水のきつい女性やらが、酒を飲み、色恋や踊りに明け暮れている様子が目に浮かびます。


更に、部屋の奥には不気味極まりない扉が。


重い扉を開け、燃えそうになりながら細い通路を進みます。


こちらはアジア系マフィアの部屋でしょうか。


こちらはヴァンパイア系マフィアの部屋のようです。系統の多様性に関心致します。


あまり縁起のよろしくない形の寝具ですが、なかなかの寝心地でした。


1階の厨房にも人の姿はありませんでした。
ここで何の肉を捌いていたんでしょうか。


地下のワインカーヴには、何やら怪しく光る装置が。これは触らないでおきましょう。



これにて1泊夕食付きのミステリーツアー
恐怖の潜入体験は終了。駆けつけた警察官から少々お叱りを受け、ヘイリーと共に屋敷を後にしました。


平和な日常に潜む悪事。これは誰にとってもあり得ること。他人事ではございません。

もしその影に気がついてしまったら、決して無闇に戸を叩きませぬよう。