皆様、大変ご無沙汰しております。
いつの間にやら月日は流れ、気づけば秋が静かに戸を叩いております。あんまり静かでしたので、今年も気がつかぬまま冬を迎えるところでした。
と、申しますと今日も穏やかなように思えますが、実は市内で大変な事が起こりました。私が市長に就任以来、最大の事件にございます。
ことの始まりは、役所内での噂話。
ボブタウンに現存する最古の住居。城下町に聳える築300年の洋館の様子が、どうも変だというのです。
かつてこの洋館は、大きな権力を持つヴィッテルスバッハ家のお屋敷でした。彼らが失脚してから1世紀あまりの間、長らく空き家となっておりましたが…
最近、出入りする人を見たという職員がちらほら。これは気になります。
その日の夜、早速洋館を訪問しました。
到着した途端、空模様が豹変。ここで既に嫌な予感が致します。
これにて1泊夕食付きのミステリーツアー
恐怖の潜入体験は終了。駆けつけた警察官から少々お叱りを受け、ヘイリーと共に屋敷を後にしました。
平和な日常に潜む悪事。これは誰にとってもあり得ること。他人事ではございません。
もしその影に気がついてしまったら、決して無闇に戸を叩きませぬよう。