皆様、おはようございます!
本日は私の行きつけの料亭、
『割烹 こうめ』さんをご紹介します。
こちらのお店は完全予約制。
ボブタウン公園の向かい側にあります。
玄関を抜け、中庭に臨む広間へ。
畳の良い香りがします。
4室ある店内では、新鮮な生牡蠣をいただくことができます。これが非常に美味!
こちらを営むのは財前さんご夫婦です。
奥様のお父様より受け継いだこちらのお店は、ご夫婦にとって宝物。
実は昨年末にかけて、半年ほど休業していたこちらのお店。
その期間、奥様の小梅さんが入院をしていたそうです。当時の事をご主人が聞かせて下さいました。
「妻の受けた手術は、とても成功率の低いものでした。妻は手術室へ行く直前、涙を浮かべながら満面の笑みを私に向けました。まるで最後の別れのように…私も負けじと笑顔で見送りましたよ。」
それから財前さんは、タンスにしまってあった奥様の日記を見せて下さいました。
「勝手に見せちゃ後で怒られそうだけどね。入院中は毎日、目がよく見えないから代筆してくれって私に頼むんですよ。」
12月21日 この音は雨かしら。
手術まであと1日。
最近、視界が白く霞んできました。
私の長いようで短い人生は、一体どんな色だったでしょうね。
薔薇色かしら、虹色かもしれないわ。
きっといろんな色の光が重なって、白く見えているのね。
人生の淵から、うしろの光を眺めています。
ただ真っ白で、貴方の姿が見えずほっとしました。
まだ追いかけてきちゃだめよ。
財前さんご夫婦に幸せな日常が戻りました。
夫婦共に過ごす何気ない日々を噛みしめながら、命の続く限りお店に立ちたいと話す財前さん。
千切れそうな糸は、いっそ千切れて
固く結んでしまえば、元の糸より丈夫になる。
平和な日常を取り戻したお二人は
きっと以前よりもっと、日々幸せを感じていることでしょう。
これからもお二人の幸せと『割烹 こうめ』が変わらず続きますように!