2014年  
ウクライナ南部のクリミア半島をロシアが一方的に併合


2022年2月24日
ロシアによるウクライナ侵略が始まる





ウクライナでは、2022年2月24日までは、多くの人がウクライナ語とロシア語を使いながら(使い分けて)生活をしていた



「ウクライナ語を話すのがウクライナ系住民、ロシア語を話すのがロシア系住民」という分類は間違い



民族的ウクライナ人であってもロシア語を話す人はたくさんいたし、民族的ロシア人であってもウクライナ語を話す人はたくさんいた
(過去形なのは侵略戦争が始まってからロシア語を話す人が減ったから)





日本では「民族」と聞くと、先祖代々の血のつながりのある集団を考えがちだが、ウクライナでは「自分は◯◯人だと思う」という自己認識で民族を考えるのが一般的



血のつながりはロシア人だとしても、自分のアイデンティティはウクライナ国民/人だという人は実にたくさんいる




ベラルーシ対しては、現政権がロシアの全面侵略を部分的に支援しているため、多くのウクライナ人が嫌悪感を抱いている


ただし、ウクライナ軍側で多くのベラルーシ国民が戦闘に参加しており、彼等に対しては、当然好意的な印象が抱かれている






2014年、ロシアがウクライナに対して限定的侵略を開始した際には、日本の報道機関がロシアのプロパガンダに対してかなり脆弱で、ロシアが侵略を正当化するために拡散していた様々なナラティブ(物語•話術•語り)を、ある程度間に受けていた


他にもロシアのことに「詳しい」、あるいはロシア語が理解できる日本人が、ロシアのプロパガンダ•ナラティブをせっせと日本に伝えている場面が当時は散見されていた




2014年というと、ほんの10年前なのに日本が正確な情報を得られていなかったことにショックを受けました

日本もロシアの巧みな印象操作に侵されていたとは…


現代においても情報の出所を確認して精査する必要はありますね


他にもたくさんのことが勉強になる本でした🙂