医療ビジネスの特殊な点は、病気を治してしまったら終わるところです。自動車の修理も同じところがありますが、糖尿病や腎臓病は不治の病ですから治せないものもあるという違いがあります
日本は人工透析天国だということは以前に書きました
その結果、糖尿病や人工透析の専門病院も数多く存在します
人工透析大国なのは単純にいうと「人工透析が必要」と診断される患者さんが年々増えているからです。糖尿病や腎臓病は生活習慣病であり中高年で発症することが多いことも要因と考えられます
しかし、もうひとつの隠れた原因があります
それは人工透析患者が人工的に作られていることです
人工透析が必要かの判断は、腎機能、臨床症状、日常生活の障害の程度を点数化して合計60点以上になったら必要と判断します
しかし日常生活の障害の程度は医者のさじ加減でどのようにも評価できます。したがって、この項目があるために人工透析が必要でない患者まで人工透析患者にしてしまえるのです。日常生活の指導で腎炎を予防できる患者に対しても、人工透析が必要と診断して「ドル箱」にしてしまうわけです
人工透析患者は死ぬまで人工透析を受けに来るわけですから、顧客と考えれば永遠のリピーター、最上のお客さんです。定期的にお金を落としてくれる「定期貯金」であり「ドル箱」となるわけです
病院経営者が現場の医師に「人工透析患者をもっと増やせ」と指示していることは珍しくありません。人工透析の診療報酬の点数はかなり高いので、病院にとって透析患者は欠かせないのです
人工透析は実費で年間500万円ほどかかりますが、国が税金で負担してくれています。この金額が医療側にとって大きな収入源となります。また製薬会社にとっても確実かつ大きな収入源になります
必要もないのに、人工透析患者にされてしまった患者ははたしてどれくらいいるのでしょうか?その実態は闇の中です
こうした目にあわないためには、糖尿病や腎臓病と診断された場合、きちんと根拠を聞くことです。検査結果の数値を見て曖昧な点がないか確認することです。
また「セカンドオピニオン」を受けることも大切です。ともかく医者の言うことを鵜呑みにしてはいけません
あるブログの記事に、腎臓病で透析間近だけど移植も考えている。でも病院は悪いことばかり言うので移植は考えないほうがいいのかな?というコメントがあったのを見ました
なぜ病院はそんなことを言うのだろう?と考えたとき、ふと「ドル箱」にしようとしているのか?と思ったのが今回の記事を書いたきっかけです
コメントを書いた人に他の合併症や別の理由があって移植ができない状況なのかもしれません。「ドル箱」を思い浮かんだのは個人的な発想ですので、勘違いなさらないようにお願いします🙇
コメントを書かれた人が、最良の治療を受けられることができるよう切に祈っております