日本では99歳は「白寿」100歳は「百寿」100歳を超えると「仙寿」と言われます。いつの頃からか「人生100年時代」と言われて「百寿者」が注目されています
皆さんは自分が100歳まで元気に生きている姿を想像できますか?
「人生100年時代」と言われても今生きている私たち全員が100歳まで生きられるわけがありません
2021年の日本人の平均寿命は、男性が81.47歳、女性が87.57歳です
これもまた、今いる私たち全員がその年齢まで生きるという意味ではありません
そこで重要なのが「健康寿命」です。いくら長生きしても健康でなければ、人生は意味がなくなってしまうからです
厚労省の「健康寿命の令和元年値」によると、男性が72.68歳、女性が75.38歳となっています
平均寿命と健康寿命の差は、男性が8.73歳、女性が12.06歳となりますね
つまり、平均寿命まで生きると仮定した場合、男性なら73歳くらいから約9年間、女性なら75歳くらいから12年間、不健康な状態で過ごすことになります
日常生活を送るのに努力や労力を要し、なんらかの助けが必要になり、場合によっては苦痛を伴います。そして、その先に死があるということになります
メディアは元気な「百寿者」を取材して「長生きの秘訣」のような報道をします
しかし100歳になっても元気な人は「百寿者」のほんの一部です。圧倒的に多いのは、日常生活が自分で行えない、不健康な人の方です
「人生100年時代」と言われると、人間、歳をとっても元気で働きながら暮らしていけるというイメージが広がります。しかし、それは大間違いです。長生きすればするほど健康は損なわれ、そのための出費も増えます
「老後資金2,000万円」問題が話題になりましたが、多くの世帯はそれを用意することができません。また、全国民の約3割が貯金ゼロです
健康で仕事ができるのは何歳までと考えますか?70歳?75歳?80歳まで働けますか?
平均寿命の前に健康寿命がやってくるわけですから、それを考えると、男性は72.68歳、女性は75.38歳が自立生活ができる平均的な限界年齢と考えられます
健康でなければ長生きは苦痛
長生きすればするほど「貧困地獄」に落ちる
私たちの目標は、100歳まで長く生きることではありません
できる限り健康で生き続けることです☺️