☆ 2023.04.14 今日のアトガキ! | ボートレース 元記者のスペシャル予想!【BOAT RACE】【my prediction】

ボートレース 元記者のスペシャル予想!【BOAT RACE】【my prediction】

長年の経験を生かして、展示気配の見極めに全力を注ぎます!!!
点数を絞っての”大口勝負”あり、多めの点数での”高配当狙い”あり、
とにかく気配重視で狙っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 津・9R

 

 ①安達裕のイン旋回は完全な失敗パターンだった・・・。

 シッカリとスタート決めて楽な逃げ態勢となったことで落として丁寧に回ることを選択したのだが、握って出た③山田哲のエンジン音に反応してしまい旋回の角度が整っていないまま握り返してしまった感じか・・・。結果的に、自ら流れるターンをしてしまった感じで、②今垣光に絶好の差し場を与えてしまった・・・。

 記念クラスの選手は、楽な逃げ態勢になったとしてもある程度はスピードを保ってシッカリとグリップさせて逃げる選手が大半なのだが・・・。安達裕もシッカリと握って逃げるターンはできる選手なだけに、ここもスタートの隊形に関係なく、シッカリとグリップを利かせて握って逃げる形をとって欲しかった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お気付きの人も多いと思うが、私はみんなほど峰竜太の評価は高くない・・・。もちろん"上手い”と思う選手を10人挙げろ…と言われれば、その中に入れるのは間違いないのだが、総合的に見て、他とは大差を開けてズバ抜けた選手とまでの評価はしていないというのが正直なところではある・・・。

 そんな私が見ても今日の峰竜の走りは本当に素晴らしかった。

 

 レースを振り返ると…。

 まずガッカリだったのは①松山将。リプレイを観ても、明らかに早く起こし過ぎている・・・。これだけ行き足が良く仕上がっているのだから、早仕掛けしてしまうと放りながらのスタートになるのは当然。上体を起こして放り放りという感じだったが、更に最後はスリットの20mほど手前で大きめのアジャストを入れた感じがある。これでは②高田ひに出られてしまうのは当然・・・。スタート遅れで後悔はしたくない…という気持ちが強過ぎても、こういう失敗が起きてしまうのだ。まだまだ先が長い松山将にとっては、これも今後につながるいい勉強にはなったのではないだろうか。

 見せ場たっぷりだったのは②高田ひ。質のいいコンマ11のトップスタートを決めたのはお見事。やや抵抗されながらの2コースマクリなので、流れて差されるのは仕方がない。③桐生順は展開に恵まれての差し。④峰竜は、

叩かれた後の①松山将が邪魔になるところも、②高田ひと③桐生順の間を全速で切り込む好旋回。ただやはり①松山将が邪魔になった分、③桐生順を航跡にハメるまでには至らずBSはこの両者がほぼ並走。体勢的に僅かに有利だった③桐生順が、2マークの回りシロを確保する為と④峰竜をブロックする為に直線では緩やかに外側へ斜行。すると、この両者の外で2艇身ほど後れを取っていた②高田ひは進路を最内に取った。桐生順はこれには気づいていたのだが、②高田ひは伸びて先に回れたとしても回りシロのないかなり内からの旋回になるので、余裕で差せる…と思っていたのだろう。慌てて絞るような動きには出なかった。やはり警戒すべきは外の④峰竜をいう意識だったのだろう。こういうところもさすが③桐生順だなぁと思って2マークに注目していた。

 ほぼ"死に体"での先マイとなった②高田ひだが、これをゆっくりと余裕を持って差していると④峰竜のスピードにやられてしまう…というのも当然分かっているので、③桐生順もシッカリとスピードをつけての差しを見せた。自ら圧倒的に有利な形に持ち込んで、ここもほぼ思い通りの旋回だったはず。

 それにも関わらず④峰竜は、旋回する前からこうなることを完全に読み切っていたかのように②高田ひと③桐生順の間へ全速で割って入った。旋回技術はもちろんなのだが、ここへ入りたい…と判断するのがとにかく早いことに驚いた。通常であれば、"死に体"で最内を回る艇の外を握って行く選手の動き。あの位置からあのタイミングであの場所へあのスピードで切り込んでいくというのは記念クラスの選手でもなかなかできるものではない。相手とのタイミングが合わなければ大事故にも繋がり兼ねない非常に度胸も必要な判断と旋回だったと思う。

 

 私が非常に印象に残ったのは3周1マークと最終マークの桐生順の動き。もう前を追える距離でもなく後ろに抜かれる距離でもなく、ただゴールを目指すだけの位置関係だったのだが…。

 3周1マークも最終マークも初動でサイドを掛けるだけの、モンキーターンとは言えないようなモンキーターンで、旋回の中期から後期は完全に座り込んで回っていた…。本人としては、"勝てていたレース”だったという気持ちも強いはずで、この乗艇姿勢にもそのガックリ感が思い切り出ていたように思えた・・・。ボート界トップクラスの技術を持つ選手だからこそ、この悔しさは人一倍なのだろう・・・。

 ただ、峰竜のハイレベルな戦いぶりと劇的な逆転Vが観られたのは、この桐生順と高田ひの見せ場たっぷりの走りがあったからこそというのは忘れてはならない。