当ブログの筆者ばーどは広島の対面人狼ゲームイベント「ばーどの人狼会」「横川人狼」でゲームマスターを務めております。

人狼ゲームは当然ゲームとしての勝敗があり、プレイヤーが徐々に脱落するゲームであり、言葉を扱い時にヒートアップするゲームであることからトラブルに至るリスクをはらんでいます。

トラブルを回避する為に、ゲームの運営側や参加者が心掛けるべき点や気遣うべき点について私の関わるイベントで取り組んでいることや私の考えを以下記述します。

 

1.言葉は時として凶器になる!?暴言ではなく意見を!口喧嘩ではなく議論を!

 

私は部活動は一貫して文化部で運動部に所属したことはありませんが、礼儀を重んじる部に所属していました。

そんな私から見て運動部は強豪校ほど礼儀を重んじるというイメージがあります。

先日、ある女優さんの家族の密着ドキュメント番組を見ました。その女優さんには小学校低学年の息子さんがいて、その子が空手教室に通っているのですがその先生が怖い先生なのです。正確に言うと子どもから見ると怖く見えるけど、親などの大人から見ると子どもに気を付けるべきポイントを押さえるようにメリハリをつけて指導するタイプの先生でした。

その模様を見ながら感じたのは、武道の教室というのは生徒同士のボディコンタクトがある中でケガが起こらぬよう指導者が気を配るべき点が多いということでした。気を抜いたり、乱暴になったりするとすぐにケガに繋がります。私は中学時代に柔道場でふざけたクラスメイトに一方的に投げられ、僕の足が別のクラスメイトに当たったことから揉め事になり、私の肋骨が折れるというトラブルに遭った経験があります。私の経験したトラブルは競技外のシチュエーションですが、柔道場という体を動かす場所ということで起こりえたものだと思います。

 

さて、人狼ゲームではボディコンタクトはありません。なので骨折したり捻挫することは席を移動する際に転倒したり、勝利の瞬間喜びのあまりジャンプして足を捻る以外には起きません。

人狼ゲームは「言葉」だけを使うゲームなので安全なものか・・・というと、そう言い切ることもできないのが現実です。

『言葉は時として凶器になる』『口は禍のもと』

言葉がトラブルを引き起こすというのは世の常です。

武道をする際に自分の持つ武器や拳、技で故意に相手にケガをさせないことは大前提です。それと同じように相手を傷つけるのが目的の言葉は人狼ゲームに不必要でわざわざ使う意味はありません。もちろん話す人によって言葉やニュアンスに特徴があるので全てのトラブルを回避できるとは限りませんが、その人なりに気遣いがあると思ってもらえる言動を心掛けていればリスクを軽減できます。

但し「人狼だけが危険をはらむゲームなのか?」というとそうではなく、どのゲームも人と人とのコミュニケーションの上に成り立っているのですから、言葉を交わすことが少ないゲームでも人狼ゲーム起こるようなトラブルは起こりえます。どんなゲームをする際も相手を尊重する気持ちが大事ですし、逆に言えば相手を尊重する気持ちがあればどのゲームでもどの場面でもトラブルを回避できる可能性が高いです。

 

2.人狼ゲームイベントのスタッフとしてできること

 

人狼ゲームのスタッフとして真っ先に思い浮かぶ存在はゲームマスターです。

ゲームマスターはゲームの司会進行とシステム的な処理を担います。

その為、ゲーム中に明らかな暴言や口喧嘩が発生した場合はゲームを止めて注意、警告、場合によっては退場させることができます。

しかし、ゲーム中は内容に触れることは原則できません。

例えば、議論が中々まとまらない、事実や意見の精査ができていないといった状況は原則としてゲームマスターは介入できません。

議論が中々まとまらない、事実や意見の精査ができていないという状況はプレイヤーとしてフラストレーションがたまりやすい状況です。こういう状況がトラブルの火種になりやすいと言えます。

そこで私がスタッフを務めるイベントでは、プレイヤーとしてゲームの中に入っているスタッフが議論の交通整理役となりスムーズにゲームが進むことを目指しています。これは目標として掲げていて技量としてはまだまだ発展途上であり満足のいく程にはなっていませんが、ゲームが終わった時やイベントが終わった時に「楽しかった!」と感じていただくためには必要なことであると考えています。

人狼ゲームの世界の格言で

『本当の勝利は次の人狼会に誘ってもらえること』

というのがあります。1つ1つのゲームには勝ったとしてもその言動でヘイトを集め後味が悪いのなら、人狼ゲームをする機会が無くなっていきます。

 

3.オンラインゲームについて思うこと

 

私は人狼ゲームについては対面がほとんどで、オンラインはハンゲームの「人狼パーティー」を一時期ほんの少しプレイした程度です。

人狼以外のオンライン対戦ゲームは複数プレイ経験があります。

それらのゲームで迷惑なプレイヤーに遭遇することがしばしばあります。

最も多いのは敗勢になると回線を切ったりアプリを閉じるパターンです。

こちらの勝ちが確定するまで待たされます。

他にもチャットでの暴言や不正ツールの使用、酷いケースはこっちが不正ツールを使っていないのに「不正ツールを使っただろ!」と言い掛かりをつけて運営に通報するぞと脅迫されたこともありました。

これらのオンラインゲームでのトラブルについてですが、仮にリアルな世界で対戦相手が目の前にいてゲームマスターやジャッジ・レフリーが近くにいればしなくなる人がほとんどだろうな、と思います。目に見えるものがあるということが抑止力になると思います。

とは言え、対面でもトラブルは起こりえます。その際はもちろんイベントスタッフが対応しますが、参加していただく皆様には他のプレイヤーの方々への配慮のあるプレイを心掛けていただくことが重要であり、それがお互いに楽しくて気持ちの良いゲームに繋がることだと考えています。

 

運営としてのノウハウが蓄積できればより具体的な方法論を述べることが出来るのですが、それはブログとして書く内容がたまったときにします。

今日は概略的な内容について書きました。

人狼ゲームイベントに参加する際のご参考してしていただけると幸いです。