鼻にかける | masaの音楽と競馬と雑学の日々

鼻にかける

自分が立派であるようなことを自慢するような高慢を意味する「鼻にかける」という言葉。


この言い回し自体はそれほど古いものではなく、発生も日本ではない。


実はこの言葉、アヘン戦争後の中国で出来た言葉。150年程前の話。


当時、世界の超大国であった中国がアヘン戦争で大敗を喫したのが1842年。


その年から中国には西洋人が大量に流れ込んだ。


中華思想という言葉があるように、当時の中国の政策は「自分たちの国が世界の中心」的思想。


それがこの戦争に負けたことによって不公平な通商条約を強引に締結され、大きな態度で中国人と接する西洋人が現れるのだから、それまでの思想が180度ひっくり返るような事だった。


そのため、中国人の間では「鼻の高い人種=高慢」というイメージが生まれ、「鼻にかける」という言葉が作られた。


いわば当時の流行語が慣用句となったというわけである。


また、この頃中国では西洋人のことを"胡人"と呼んでいた。


"胡"とはすなわちキュウリのこと。


当時の中国人には西洋人の高い鼻はキュウリのように見えるほどだったのかもしれない。