私が参加しているアムネスティ・インターナショナル日本支部の総会報告書の内容を下記の通りお知らせします。 山口実

                 記

“Mobilize People for Impact” 2007年アムネスティ日本総会報告
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4月14日、15日の2日間にわたり、アムネスティ日本の総会が、東京・神保町の日本教育会館で行なわれました。総会は年に1回、アムネスティのグループ会員、個人会員が各地から集まり、日本支部の前年の執行状況の報告を受け、今年度の活動方針を決める場です。また、2年に1度、理事会メンバーの選出も行ないます。普段は会って話す機会のない会員同士、会員と職員、理事が、実際に顔を合わせ、本音をぶつけ合う交流の場でもあります。

今回、総会開催を担当した職員、ボランティアは、参加者がお互いに理解しあえるよう、いろいろな工夫をこらしていました。その甲斐あってか、例年よりも中身の濃い総会になったような気がします。

“Mobilize People for Impact”
変化を生み出すために、人びととつながる、巻き込む、共に動いていく。

これが、今年度の基本方針です。アムネスティは、世界中の普通の市民があげる声こそが、世界を変える力を持っていると考えています。来年は世界人権宣言が採択されて60周年です。そういう節目の年を控え、私たち一人ひとりが人権状況を変える力であると信じて、新たな決意でスタートしようと確認し、以
下が基本方針として決議されました。

1.国際的な活動:アムネスティ日本が貢献できるキャンペーンを優先的に選択して活動を展開し、世界の人権状況を改善する。
2.日本国内の問題:人間の尊厳と自由が守られるよう、アムネスティ日本として主体的に活動する。
3.中長期的取組み:日本に人権の文化を根付かせる推進力となるべく、会員各自が人権の意味を理解し、心に届く言葉で語れるようになる。
4.成長:人権状況に変化をもたらす運動体として、成長する。

具体的な活動としては、
1.「テロとの戦い」を口実としたあらゆる人権侵害に立ち向かう。
2.国内における外国人差別や思想、表現の自由への制限に反対する。
3.貧困によって脅かされる人間の尊厳を守る。
4.子ども、若者、企業などに向けて人権意識を喚起し、会員も自らの言葉で人権を語れるように人権教育を促進する。

アムネスティ・アップデートでは、この4つに関わる活動を随時ご紹介していきます。