毎日インタラクティブに下記の記事が掲載されています。
「従軍慰安婦問題:安倍発言に批判社説 NYタイムズなど」
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この発言がなされた時、日本のマスメディアからは批判が聞こえて来ませんでした。
官からの圧力なのか、それともマスメディアの自己統制なのか、どちらにしても酷く恐ろしい状況だと思いました。
安倍首相は「従軍慰安婦問題に狭義の強制はなかったが、広義の強制はあった。」と訳の分らない詭弁を弄していましたが、間に業者が入ろうが入るまいが、軍の依頼に代わりはないわけで、それを否定することは国際社会における信用を著しく傷つける愚行だと考えます。
以前マレーシアの要人が小泉首相の靖国参拝の折に「日本政府はなぜ古傷を裂いて塩を塗るようなことをするのか。」と私に聞きました。私はただ「愚行だ。日本国民の中には反対している人も多い。」と応えました。
最近「従軍慰安婦は強制ではなかった。」と言う人が結構多くいます。しかし、事実は一つです。河野談話を蒸し返せば今回のような米国の反応になるのは分りきった話でした。それが如何に危険なことか、米国追従の方でも良くわかるはずです。今、米国は民主党が力を増しています。そんな時に負の外交カードを切ることが、如何に国民の利益を害するのかを為政者はもう一度良く考えなければなりません。
山口実