http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007021101000294.html

「教師『金髪、碧眼が条件』英会話学校が求人ポスター」
 「今時そんな」とも思いますが、未だにこんな考えを持った人が先生の求人をしているのが事実なのです。恥かしいを通り越して情けないと思います。
 私が20才の時、ヨーロッパから帰ってくる船の中で、英語の下手な金髪碧眼のイタリア人に会って仲良くなったのですが、彼に「お前日本で何をするんだ?」と聞くと「英語学校で教える。」と言うので、「お前みたいな英語の下手な奴を良く雇うなあ。」とからかったら、「金髪で碧い目をしていれば良い。」と真面目に答えました。「お前に英語を教わる日本人は悲劇だよ。」と言って話を終えましたが、今でも同じことを言っている学校があるとは本当に驚きです。
 そう言えば、駅前留学の学校も売り文句は「身に付く良く付く、教師は皆外国人」でしたね。あの一連のコマーシャルの英語を聴いても、内容は推して知るべしです。
 僕と親しいNative Speakersで英語教師をしている友達は、皆綺麗な英語をしゃべりますが、ELTの専門家は多くはありません。幼児や小学生への英語教育は間違えれば、後々禍根を残します。英語を小学校で必須にする前に、英語を教える資格のある、綺麗な英語をしゃべれる教師を確保することが先決です。
 英語にこれだけ投資して、余り効果のない日本はやはり教育の仕方が間違っていると言って間違いないでしょう。
 言葉が出来れば良いという問題でもありませんが、外国人に尊敬される日本人でありたいと切に思います。 


山口実