今年は来年から新しく始まる12年に繋ぐ、けじめの年、愛情だけでなく、公正さも回復することが不可欠なようです。
 最近、本当に耳を疑うような出来事が頻発しています。特に、教育関係者の公正を欠く言動が続いています。教育基本法改定に関するタウンミーテイングでのやらせ発言、文科大臣の事務処理費虚偽申告、教育委員会の理事に因る教員採用試験内容の漏洩などですが、子供の範たる人々がこれでは、教育の改革など望むべくもありません。
 また、政府の大企業優先政策、史上最高益に享受する大企業によるホワイトカラーエグゼンプションの押し付けなど、これも不公正さと言わざるをえません。
 このホワイトカラーエグゼンプションは米国の要求に応じようと言うものらしいですが、私の好きだった公正な米国も最近は公正さが希薄になっているようです。
 外国の真似はするのも良いが、日本には「人の振り見て、我が振り直せ。」という言葉があるのを肝に銘じる必要があるのではないでしょうか。

山口実