先月末スウェーデンでかなり深刻な原発事故が起きたようです。

http://www.nytimes.com/2006/08/05/world/europe/05sweden.html?ex=1155614400&en=3c8ef8f33e61dd0e&ei=5070

http://www.greenpeace.org/international/news/sweden-nuclear-closure-040806

日本ではこの事故に関する報道はなされていません。大変由々しき問題だと考えます。

停電の際に、バックアップする発電装置に不備があり、メルトダウン寸前まで行ったようで、スウェーデンでは現存する10基の原発の内4基を停止しています。

 一方で、ドイツでも、水不足で原発の冷却水が不足し、深刻な問題も懸念されるとの話です。

 一昨日も原子力利用の安全性に就いて、親類の人と大議論になりました。原子力のエネルギーは他の燃料より遥かに大きいので、一旦コントロールを失って事故となれば、想像を絶する悲惨なものとなります。特に環境や人体への悪影響は計り知れません。従い、不確かな安全性の下でこれを使用するのは、大変危険です。日本でも、原子力推進を唱えるする人々は数多くいますが、口で言うほど安全ではありません。冷却装置の不調によるメルトダウンの危険性の他に、発電所内で多く使われる管材の腐食や損傷による放射能漏れなど危険は多いのです。

 先日から、劣化ウラン弾による放射能障害の恐れに就いて書き込みをしていますが、私達一人一人が、利便性や経済性だけに捉われず、もっと環境問題に注意を払い、改善の努力をしなければ、私達自身や子孫が死に絶えることさえ考えられます。これは、地球温暖化についてもしかりです。

 私達は、自分や周りの人々を守るためにしっかりとした情報網を持ち、現存する問題を自身の問題としてで良く考え、しかるべく行動して行かなければなりません。


山口実