「パリで音楽祭視察 仏のノウハウ天神に生かせ ミュージックシティ実行委」と言う記事が本日の西日本新聞に載っています。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/toshiken/20060621/20060621_003.shtml

音楽イベントが福岡で毎年開催されるのは大変良い事です。実は、以前(うしじまあおいの生徒だったお嬢さん経由)市長に福岡での音楽振興・ミュージシャンの育成に関して直訴状を書いた事があります。そして今は、ミュージックシティ天神と言うイベントも開かれています。しかし、演奏の質はあまり高いとは言えません。(私には商業主義に走っている部分が一つのネックのように思えます。)

私は、イベントも良いのですが、まず日頃の練習が大切だと考えますから、例えばJRや西鉄の駅を解放することを提唱しています。もちろん、その場合フランスの地下鉄のようにオーディションにより、質の選別は必要だと考えています。また、公的な練習場やイベントホールももう少し安く借りられるようになれば、練習も十分出来るし、良い音楽を気楽に聴ける機会が増えると思います。

一方で聴く耳を持つ市民を育てることや音響設備の整備も重要です。

立派な箱をたくさん作ったり、専門家を9人も大名視察旅行に送ったりしなくても、音楽都市福岡を育み、世界に紹介する事はできます。やはり、発想を変えることが大切なのではないでしょうか。

山口実