最近「教育基本法の改正」とか「憲法改正」とかメディアで頻繁に使われています。
そこで、改正の意味を辞書で調べてみました。
三省堂提供「大辞林 第二版」
法律や制度などをあらためただすこと。
さて、「愛国心」を法律で強制することが、本当に正すことになるのでしょうか。
また、日本国憲法第九条を改めて、海外派兵を可能にすることが正すことになるのでしょうか。
私には甚だ疑問に思います。
ここで憲法改定に就いて、2つのことを紹介します。
先月ある市民講座で、福岡大学名誉教授の石村善治先生の「戦争への道 憲法9条改悪」と言う講演を聞きました。講演の後の質疑応答で、皆さん憲法第九条に反対されていました。私は「同じ意見を持つ人々の自己満足に終わってはいけない」と考え、石村先生に「憲法を守るためには対立を煽るテレビ報道の下で右傾化していると思われる多くの若者たちに、智恵のある者達が真実を伝えることが不可欠なのではないか。」と言う質問を投げかけました。先生は「憲法第九条に関しては、若者は良く考えているので、楽観的です。」と答えられました。それが正しいことを祈るばかりです。
一方、日本国憲法第九条の改定に関して、「憲法9条 変える?変えない?全国意見投票事務局」と言う市民団体が4月29日から5月3日の間、全国33都道府県の72市・町・区において憲法9条改定の賛否を問う街頭シール投票を実施し、以下の結果を得ました。
憲法9条を変えることに
賛成 3270(12%)
反対 21652(77%)
わからない 3247(11%)合計 28169票
私は、国民の憲法第九条の理解度を深め、改定によって想定される海外派兵やそれによる危険性を充分説明した上で投票すれば、更に違った結果が出ると考えます。国の根幹をなす憲法の改正は、主権者たる国民の充分な議論と承認の下で行われるべきであると考えます。間違っても、その時の国家権力の都合によって行われるべきではないと思量します。
山口実