「2016年の夏季五輪招致を目指す福岡市は14日、総額4864億円の施設・インフラ整備試算と競技場配置などの計画概要を正式発表した。」(2006/04/15付 西日本新聞朝刊)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20060415/20060415_001.shtml
私ははっきり言って、このオリンピック招致に反対します。費用対効果から言っても、「殿、ご乱心!」と言わざるを得ないし、(以前にも書き込んだように)国際親善や地方の活性化はもっと地道(長期的)で、経済性のある方法で行われるべきだと思うからです。
計画の詳細は更に検討しなければなりませんが、この記事から読み取れる「コンパクトな五輪?!」の問題点をいくつか挙げてみましょう。
1)博多湾岸(半径10KM圏内)に集中させるため、新たな設備を7つも作る。(これ以上大きな箱を作ってどう
するの?)
2)市の負担は抑えたと言うが、970億円は莫大な金額。超赤字の福岡市がどうやって負担するのか。
3)施設整備費(計630億円)や交通インフラ関連(計427億円)等の福岡市負担分の残りは誰が負担するのか。(その多くを国が負担するとすれば、それは日本国民の血税からではないのか。)
4)「五輪施設を民間に売却」と言うが、絵に描いた餅ではないのか。(結局外資に買い叩かれて、更なる負担 を市民や国民に強いることになると危惧される。 )
教育・文化・社会保障・医療等の公的支援費用を削り増税を強いる中で、一時の「夢を追う」為に莫大な費用と時間を費やし、後世に借金と莫大な維持費を残すことは、まさに「一将成って、万骨枯る」結果になると大いに危惧します。皆さん、福岡市のオリンピック開催には、しっかり反対しましょう!!
山口実