うしじまあおいの歌やMCを聴いていると、彼女の真面目さと一徹さが良く分かる。それを批判する人も中にはいるが、彼女の性格が良く出ていて私は大好きだ。こう言うと、また身内ののろけかと憤慨する人がいるかもしれない。

 しかし、この真面目さと一徹さが現代社会に欠けてきているので、あおいに限らずそれを守っている人には強い共感を覚える。

 真面目と言うのは、物事の大切さを良く理解しているということであり、一徹さと言うのはしっかりとした信念や理想を心棒として持ち、それを貫き通していると言うことである。

 今の日本で、リーダーと目される人々には、それらが欠けているように思える。憲法にしても、教育基本法にしても、世の中の移り変わりでころころ変わるようでは、ろくなものにはならない。なぜならそれらは人気取りの手段ではなく、国の根幹をなすものであり、国の将来を担うものであるからだ。

 最近私は「子どもは親の鑑」と言う表現を良く使うが、今の日本のリーダー達の姿勢や憲法・教育基本法等の改定の動きも、私たち国民の鑑であると思う。民主主義とはそう言うものだ。そして、鑑に映る自分の姿が歪んで見えたら、それを正すのは親である国民の責任だと考える。

 私たち国民が正すことを放棄するなら、民主主義は早晩国家主義へと逆戻りするであろう。 私は多くの日本国民が真面目さと一徹さを取り戻すことを心から願う。

山口実