錦織監督とのお話の中で、何度か「バランス」という言葉が出ました。

彼は映画を作る際にもこの「バランス」を念頭に置いているとのこと。

映画ミラクルバナナもいろいろな問題を私たち突きつけながら

それがマイルドにバランスの取れた形で表現されています。

一方今の世の中に目を転じると、このバランス感覚に欠けています。

隣国とはバランスが取れず対立が激化する。争いのある所では

バランスの取れない政権が出来て、世界が余計に混乱する。

日米の指導者達も決してバランス感覚に優れているとは言えません

対立を理由に勇ましい発言をし、それが国民にも支持されて来たが

バランスを欠いた世の中の先にあるのは破壊だけだと思う

崇高な理想を掲げて、現実とのバランスを取りながら如何にそれを

実現して行くか、私たち一人一人が考えなければなりません。

その意味でも錦織監督との出会いはとても貴重でした。

「一期一会」私もとても好きな言葉ですが、錦織監督とは「一会」と

言わず、これから何度も会いたいと考えます。

山口実