日本の多くのジャズミュージシャンが学んでいるボストンのバークリー音楽院の准教授であり、国際的に活躍するジャズピアニストである竹中真さんから久しぶりにe-mailを頂きました。彼は僕のICUの4年(僕が1年休学してイスラエルと欧州に遊学していたので)後輩ですが、ICUの大学院を卒業してからボストンのバークリー音楽院に入って、首席で卒業し現在に至っています。(日本では若手のジャズピアニスト上原ひろみさんが有名ですが、彼女の先輩であり先生です。)

 彼とは大学の時、二人だけでコンサート(彼がピアノで僕がボーカル)をやったことがあります。その頃から彼はピアノは抜群に上手かったし、耳も良くて、コンサートの前の練習で色々教えて貰い感心したことを今でも良く覚えています。その彼が、プロのジャズピアニストになり、僕がジャズシンガーと結婚したので、二人の素晴らしいジャズミュージシャンが共演できるようになりました。今年も6月と8月に一緒にPlayすることになりそうです。とても素敵だと思います。http://takenakajazz.web.infoseek.co.jp/  (Descographyで彼の演奏の一部が聴けます。) 彼も日本の抒情歌や民謡をジャズアレンジしたり、ロシア民謡やクラッシクをジャズアレンジして演奏して、彼独自の素晴らしい演奏をします。一度聴いて見て下さい。

 もう一人僕の2年後輩(寮も一緒だった)で、とても有名なジャズピアニストがいます。あの偉大な故マイルス・デイビスのビッグバンドで主任ピアニスト(マイルスのバンドで唯一の日本人)をしていたケイ赤城君です。彼はどちらかと言うと前衛ジャズのプレーヤーなので、まだ共演は実現していませんが、最近人づてに歌手とも共演すると聞いたので、また連絡を取ってみようと思っています。http://www.aomori-net.ne.jp/~yamagen/kei/top.htm

 竹中君も赤城君も大学の専攻は哲学(あおいも大学の専攻は哲学)で、現在演奏活動のかたわら大学でジャズを教えています。当時のICUの卒業生は1年で250人足らずでしたし、音大ではないので、1000人足らずの卒業生の中に有名なジャズピアニストが二人いると言うのもとても珍しいです。そして、なぜか私もジャズと親しむ環境にあると言うのがとても奇遇です。

 ICUの広い美しいキャンパスとリべラルな雰囲気は、今でも私の誇りです。来月初めにまた訪れることをとても楽しみにしています。

山口実

ICUの桜

チャペル前の桜並木。一般にも公開されます。

それから、下記のURLでもっとたくさんICUの

美しい風景写真を見ることが出来ます。

http://springicu.exblog.jp/