中学校1年生(担当はとても素朴な良い先生。確か社会が専門だった。)

所見欄なし。成績は9科目X 3学期で、国語が9一つ。保健体育で8が1つ。(この時期心臓肥大とかで、運動を止められた。でも、本当はスポーツ心臓だったような気がする。)

この頃は勉強熱心なとても良い子だった。(変声期で英語の弁論大会に出られなくて、少しいじけた時もあったけど)


中学校2年生(担任はスポーツマンだけど知的な先生。大好きだった。専門は数学。残念なことに僕が高校の頃、バレーボールの試合の後心不全で亡くなられた。)

通信欄

正確、成績申し分なし。強い自主性を持ち行動もしっかりしているので、クラスの皆との協調性に掛ける免が説きにある。将来が楽しみである。

成績は一学期に理科で9が一つ(新入の女の先生の教え方が下手でケンカした)。技術家庭が9一つ(理由は忘れた。)三学期に音楽で4が一つ(三学期はなぜか5点満点。反抗期の最中で先生と選曲でけんかをした)


中学校3年生(担任は教師と言うより政治家。専門は国語)

通信欄

二学期

数学科への努力には敬服する。しかし、音楽・技術家庭が完全でなく残念だった。実力テストで席次がやや安定してない感じがするが、少なくとも常に5番以内(450人中)を確保して貰いたい。授業中の落ち着きは一学期と比較し、まことに良くなった。体育祭・競技会でよく活躍した。(一学期は悪がき共と仲良くなる為に、授業中に弁当を食べたり、いろいろなイタズラをした。そして試験で自分の答案を友達に見せて、クラスの平均点を20点あげた。結局見せてない悪がきにチクられて大問題になりかけたが、親に気を遣った先生が政治力を使ってもみ消した。)

成績は数学で8が一つ(一学期に試験のとき急に背中が痛くなって、問題が解けなかった。二学期にはすっかり治った。)、音楽と技術家庭で9が一つずつ(音楽・技術家庭の先生とケンカをした。理由は良く覚えていないが、たぶん強圧的な先生に反抗した。)。三学期はオール5。


 反抗期や変声期を経験して、とても変化に飛んだ3年間だった。運動も勉強も一生懸命した。英語は先生の代読をしていたし、歌も上手かったが、科目が多いせいか個性がない気がしていた。そこで高校・大学はどんどん個性的になって、なぜか文系へと傾いて行った。


 こうして小中学校の通信簿を見てみると大体良い先生とそうでない先生がほぼ一年ごとに変わる。良い先生にあたればやる気が出て、成績もよくなるし、成長する。先生の存在はとても大きい。インドネシアにいた時、日本人学校の理事長をしたが、優秀だと自負している先生が多かったが、素晴らしい先生はあまりいなかった。異国で苦労している子供達の方が優秀で、皆に個性があり、自立性もあった。

 人的資源に頼るわが国では教育が非常に重要である。個性を尊重する、魅力のある先生たちに小中学生たちに夢と希望を与えて貰いたい。

山口実