昨日はスマトラ沖大地震とそれに伴うインド洋大津波から一周年と言うことで、マスメディアが色々とニュースに取り上げていましたが、その中にいくつか気になるニュースもありました。

 インドネシアとスリランカ、インドを中心にいまも数十万人がテントや仮設住宅で暮らしていると言う事です。復興には時間が掛かるのは仕方がないのですが、1年経って日本政府や民間からの多額な支援金が本当に被災者の為に有効に使われているのか、その検証も必要だと考えます。

 一方で、津波の緊急警報装置もまだ十分ではないようです。こちらの支援は日本政府が出来る有効な国際貢献だと思いますから、積極的に援助して良いのではないでしょうか。

 それからタイのプーケット周辺では未だに日本からの観光客は地震前の半分と言うことで、それが真の復興を妨げていると言うか、現地に働く人々を苦境に立たせているようです。映画Little Birdsを製作した渡井健陽さんが「殺到と自粛」と言う表現で日本のマスメディアを揶揄していますが、近視眼的に災害の現場に殺到して危機感を煽ったり、人の不幸をただ気の毒がって記事にしたりするのではなく、もう少し長期的な視点から、被災地の復興をそれぞれの地域の人々の立場に立って報道し、支援する姿勢が大切なのではないかと考えます。そしてそれらの報道に接する私達も「殺到と自粛」を繰り返さぬように。

山口実

P.S.海のお好きな方やダイビングのお好きな方は自粛などせずプーケットに行って上げて下さい。もう施設は復興し、皆さんの来訪を待つばかりです。プーケットの経済を復興に必要なのは、日本から出来るだけ多くの観光客がプーケットを訪れてあげることです。

    http://www.deep-phuket.com/

インド洋大津波被災地