昨日博多全日空ホテルでのクリスマスジャズコンサートに出演した女房を送り迎えした時に、思い出したことがあります。


 20年数年前のクリスマスシーズン、友達としたたか飲んだ後

 河岸を変えようと車で移動していた(L.A.での出来事)

 スピード違反にも気付かぬよっぱらい運転(恥ずかしい)

 後ろから大きな蟹の目を持った車が 付いてくる。

 「あ、蟹さんだ。」

 次の瞬間、急に蟹さんの目が光る。

 「何だ、パトカーか。」

 「それにしても、こんなクリスマスシーズンに警察に

 追いかけられるなんて、不運な奴がいるなあ。」

 パトカーはまだ後ろから付いて来る。

 「ひょっとしたら俺かも?ヤバイ!」

 すると蟹さんの車は、大きなサイレンを鳴らしだす。

 「やはり俺だ。ど、ど、どうしよう。」

 車を止めるとパトカーから195cm位の大きな白人の警官と

 日系の優しそうな警官が降りてくる。

 大きな警官が"How are you tonight?”(今夜はご機嫌如何ですか?)

 僕"Oh, good evening. I am very fine, thank you."(ああ、こんばんわ。とても元気ですよ。)

 (飲んでるから大きな警官なんて怖くないワイ。)

 警官"You had some drinks, didn't you?" (少しお飲みになりましたね。) 

 僕"Yes, I had a glass of whisky and water." (はい、水割りを一杯。)

 ( 本当は10杯)

 警官"You know, you were speeding." (あなたはスピード違反をしてましたね。)

 僕"Is that so? I didn't recognize that at all." (本当ですか。気がつきませんでした。)

警官"Yes, you were speeing by 20miles."  (はい。32kmもスピードオーバーでした。)

(ヤバイ。捕まってしまう。)

 警官"Where are you going now?” (どちらへいらっしゃるんですか。)

 僕"I am going to Hotel New Ohtani to see  (ニューオータニホテルで親友に会います。) 

one of my best friends." (本当はその隣のHOKIで飲み直し。)

 警官"I don't want to spoil your Christmas days

with a drunk driving or a speeding ticket. (酔っ払い運転やスピード違反のチケットを切ってせっかくの                      クリスマスを台無しにしたくありません。---そんな野暮じゃあないよ。カッコ良い!)

But  you are a bit drunk. So I suggest you go

to the hotel and have some sandwitches

and coffee. (でも、少し酔ってますからホテルでサンドイッチとコーヒーを摂っては如何ですか。)

Then you take a rest for a while and go home.(それから少し休んでお家へお帰り下さい。)

OK. Enjoy your evening.(では、楽しい夜を。)

(その間この警官の対応はとても丁寧でした。 え、え、助かったの俺!?)

 

 当時、酔っ払い運転により事故多発に業を煮やした婦人団体が、酒気帯び運転を厳しく取り締まることを訴え、そのキャンペーンが始まった頃でした。優しい警官に遭遇して、本当にラッキーでした。(でも、悪行の報いはいつもあるもの。転勤前の超残業の後午前4時頃フリーウェイを運転していた所、全くシラフなのによっぱらい運転で逮捕され、6時間収監されました。その後血液検査の結果からシラフが証明され、無罪になったけどーーー。)


 僕が言いたいのは、僕の幸運に就いてではなく、男の身勝手について。幸い事故は起きなかったけれど、

酩酊していたのは確か。ところはL.A.のダウンタウンで歩行者(ましてや子供)もいませんでしたが、危険極まりない(若気の至りとは言え)馬鹿な所業です。事ほど左様に男は身勝手で、馬鹿な存在。(僕も結構馬鹿なことを繰り返してきて、反省することが多いのです。)

 なので、僕は常々女性特有の優しさと賢さを持ったご婦人達に、この世の中を変えて欲しいと切望しています。もちろん、女性の社会進出を出来るだけ支援させて頂きます。

 このブログをお読みの優しい女性の皆さん。この日本を、アジアを、地球を救えるのはあなた方だけです。(但し、権力に迎合する人々や権力欲に燃えて男の真似をする人々は不要だと考えますがーーー。)

山口実