今日はクリスマスイヴ。でも、今日明日と女房のクリスマスコンサートがあるため、僕は運転手と猫守り。少し寂しい。 そこに従妹のトッちゃんからnabekamamail。皆さんには美味しいものを食べて、優しい気持ちになって、世界の子供達に思いを馳せて頂きたいので、一部紹介します。はんなりとして京都弁が素敵です。http://www.nabekama.jp/index2.htm


「『くさいくさい芋焼酎なんか平気でがんがん飲んじゃうんですよ。』その女性は、悪びれずにいわはった。

『ええなあ、そういうの。』ものすごくうらやましかった。

私はお酒が飲めへん。飲んだことがないから飲めへんのやといわれて、梅酒を毎晩ちびちび飲んで練習したこともあるのやけれど、やっぱりいまだに養命酒も飲めへん。
もっとも、自分の人生の中でお酒を飲みたいと思ったことがないわけで、別に飲みたいのを我慢しているわけでもないし、人が飲んではるのをうらやましいとも思ってへんし。そやから、不幸ではないのやけれど。


けど、お酒を飲む人と食事をするときは、本当に申し訳ないような気持ちになる。
『私のことなんか気にせんと、がんがん好きなだけ飲んでほしい。』とおもってるのやけど、『のまへん人がいると、場がしらけるんやろなあ。たのしくないのやろなあ。』と、ついつい、そんなことを思ってしまう。


例の彼女、くさいくさい芋焼酎を飲むときは、オヤジみたいなものを食べてはるんやろか。なんか、そういうの、『カッコええなあ。あこがれるなあ。』

そんなことを考えてるとなんか今日は、ちょっと親父くさい料理を作りたくなった。冷蔵庫に鶏肉とキャベツがあるから、モツ鍋風の煮込みにしよう。


まずは、鶏の濃厚なスープを作る。
鳥の皮だけをはがして細く切り、まずよーく炒める。カリカリになって、十分な油が出たら、そこにひと口大に切って塩こしょうしたモモ肉を入れて炒める。こんがりいい焼き色がついたら、水をいれ、昆布の細切りを入れる。ここで食卓に出せるように土鍋にうつす。


ざくざくっと切ったキャベツをたっぷり、そして斜めに切ったねぎもいれ、スープにも塩コショウ、醤油少々で味をつけ、にんにくを摩り下ろして加えたら、後はふたをして煮る。

途中、冷蔵庫に豚バラが残っていたるのを発見したので、それもひと口大に切って入れる。キャベツがくたっと柔らかくなったら、最後にざくきりにしたニラを入れて出来上がり。


本当やったら、鶏の内臓も入れて煮込んだら博多名物モツ鍋の完成なんやけれど、今日は買い物にいかへんかったから、とりモモ肉だけで完了。いまひとつ、おやじになりきれへんかったかも。

食べるときにスープにこしょうをがりがりしながらいれ、さらに、好みでごま油を少したらす。う~ん、めちゃめちゃおいしい。


一通り具を食べたら、このおいしいスープに入れるのはなんと言っても中華めんやね。博多のちゃんぽん麺が東京では売ってへんから、ここはゆでたスパゲテイーを入れる。つるっとした感じが、ちょっとちゃんぽん麺に似てる。はふはふ おいひいなあ~

スープもずずっと飲み干して『ぷは~』なんてゆってみたいけど、所詮お酒も飲めへんあかんたれはやっぱり、いまひとつオヤジに、なれへんなあ。」

山口実