昨夜は、女房達ジャズミュージシャンをサポートしてくれているプライベートなジャズクラブの役員の忘年会に出席しました。席上で、クラブ会員に数人の大学生を受け入れることを再度提案しましたが、反応はネガティブでした。役員の多くが70代前後の人々なので、仕方がないと言う感じするのですが、驚いたことに一番若い30代の女性も強く反対をしました。
私は、ジャズ・ヴォーカリストの連れ合いになったこともあり、スタンダード・ジャズを何とか世の人々に再認識して貰いたいと強く思っていますし、同時にスタンダード・ジャズの音楽性の高さと詩の美しさを認識していますので、できるだけ若い人に聴いてもらえる機会を増やそうと努力しています。
この年代のギャップは、どこに原因があるのでしょうか?それは人間の寛容さの不足によるものと考えられます。この世の中、皆で助け合うことを考えれば、世代で断絶せず、積極的にコミュニケーションを図る事がとても大切だと考えます。
年を取った人々も、若い人達を非難する前に、彼らの言動が「自分の鏡だ」と認識し、自分の経験や知識を伝えて行くことが大切だ思います。その意味でも、スタンダード・ジャズを若い世代に伝えて行きたいのです。
このことは、角松ちゃんのファン層に就いてもいえることだと思います。世代を超えた彼のファンが増えているのはとても喜ばしいことですし、若い人たちにも、もっともっと角松ミュージックに触れて貰いたいと思います。先日の大学での講義は、その出発点だと考えています。 山口実