日常的な平和や幸せをもっと大切にすることが肝要なのではないでしょうか。

私は、あの偉大なるトランペッターで歌手のサッチモ(ルイ・アームストロング)の"What a wonderful world!"と言う歌が好きで、大学の英語の勉強でも教材にしているのですが、何気ない日常のやり取りから平和や幸せを感じる感性やImaginationがとても大切だと考えます。

 最近天変地異やテロや異常な事件が続き、テレビではそのニュースやワイドショーでの報道が続きます。そんな中で私達の感性やImaginationが鈍化する傾向にあると危惧します。その意味でも、ミラクルバナナのような日常の幸せを感じさせる映画はとても貴重であると考えます。

 一方で、私達日本人が日常と感じることが、他の国の人にとって非日常的な幸せや喜びである場合も多々あります。例えば、私が3ヵ月半人質として拉致されていたイラクは1970年代までは、中東で一番裕福で平和な国でした。それが、今や貧困と争乱が日常茶飯事の国になっています。彼らにとっては、腹一杯のご飯を食べるだけでも非日常的な喜びとなるでしょう。ミラクルバナナの舞台であるハイチは失業率が75%と聞きます。バナナの葉から紙を作ると言う「奇想天外」ではない日常的なことも、ハイチの人々にとっては「新しい仕事を生み、平和を喜べる」非日常的なことだと考えます。

 私が言いたいのは、日本でも日常的なことがいつ非日常になるかも知れないし、非日常的なことがいつでも日常となリ得ると言う事です。つまり、私達は平和ボケが戦争ボケに進行せぬように、皆で考え行動していかなければなりません。


山口実