先程、自転車で駐車場に急いでいたら、前から視覚に障害の男性が歩いてきました。車が歩道を塞いでいる事に気がついた私は急いで引き返しましたら、若い女性が彼の手を取って助けてあげていました。
角松ちゃんの講義でもあったのですが、「Imaginationの枯渇」と言う最近の傾向は、視覚障害者用の歩道の真ん中を塞いで車を止めるという行為に象徴されていると強く感じ、他人の行為とは言え、自分も反省させられました。その一方で、男性の方を優しく抱いて、車を避けられるよう助けてあげた女性を見て、心が洗われる思いがしました。
私達は、即物的なテレビの「文化」に振り回されず、美しい音楽を聴いたり、詩を読んだり、文学に親しむことで、感性やImaginationを育む努力をすることが大切なのではないでしょうか。
また、天変地異や争乱や政治的な混乱が多く起こり、またそれら情報が錯綜する中で、鈍感にならないように自分自身を戒めなければならないと考えます。
山口実